Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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43. Bourgogne(ブルゴーニュ):ブルゴーニュ・フランシュ₋コンテ地域圏のAOC・AOP。産地全域のAOC認証は1936年。ボルドーとともに世界に名を知られた産地。Côte-d'Or(コート・ドール)、Saône-et-Loire(ソーヌ・エ・ロワール)、Yonne(ヨンヌ)の3県にまたがる。
栽培総面積29,500ha。AOC格付け銘柄25,000。ドメーヌ4,000。その他の生産者数1,300。取引所250。共同のカーヴ23。生産量:144万hl、1億9千2百万本。
白ワイン59%、赤とロゼワイン34%、スパークリングワイン7%を生産する。赤の主要品種:ピノ・ノワール100%で作られるものがほとんどである。ロゼはピノ・ノワールにガメをアッサンブラージュすることが認められているアペラシオンもある。白の主要品種:シャルドネ、アリゴテ、ピノ・ブラン、ムロン・ドゥ・ブルゴーニュ。
ちなみにブルゴーニュで一般的ななで肩のボトルの俗称はモンロー。
2015年「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマLes Climats du vignoble de Bourgogne(レ・クリマ・デュ・ヴィニョーブル・ドゥ・ブルゴーニュ)」という名称で世界文化遺産に登録された。
 ブルゴーニュの魅力はワインだけではない。歴史の深さを実感できる場所も多く、「フランスのサン・ティアゴ・デ・コンポステラ巡礼道」のうちヴェズレーの道の起点Vézelayをはじめ、「フランスの最も美しい村」のいくつかも点在していて旅をする楽しみを満喫できる地域と言える。
また、ワインに合わせる郷土料理の美味しさもよく知られており、南北に細長い産地の北端に位置するDijon(ディジョン)と、もとはブルゴーニュの一部だったボージョレの南に位置するLyon(リヨン)がともにフランス有数の美食の町として発展したのもブルゴーニュ・ワインの功績のひとつだろう。
 写真では「フランスの最も美しい村」のうちVézelay、Châteauneuf-en-Auxois(シャトーヌフ・アン・オーソワ)、Flavigny-sur-Ozerain(フラヴィニー・シュル・オズレン)、Noyers-sur-Serein(ノィエール・シュル・スレン)、Semur en Brionnais(スミュール・アン・ブリオネ)の4か所を、ブルゴーニュを代表する料理としてbœuf bourguignon(ブフ・ブルギニョン=牛肉の赤ワイン煮込み)、coq au vin(コック・オ・ヴァン=雄鶏肉の赤ワイン煮込み)、pochouse bourguignonne(ポシューズ・ブルギニョンヌ=カワマスやウナギなど川魚を白ワインソースで煮た料理)、Escargots de bourguignon(エスカルゴ・ドゥ・ブルギニョン=白ワインで下茹でしたエスカルゴの身をニンニクとパセリを混ぜたバターと一緒に殻に詰めて焼いた料理)、œufs en meurette(ウッフ・アン・ムーレット=ベーコン、タマネギ、キノコなどの赤または白ワインソース煮にポーチドエッグを落とした料理)。それに、ナポレオンの大好物だったというウォッシュタイプのチーズ、AOC Epoisses(エポワス)を紹介しておく。

〔ブルゴーニュの美しい村〕
Vézelay Vézelay Basilique Sainte-Marie-Madeleine
Châteauneuf-en-Auxois St-Philippe et St-Jacques教会
Flavigny-sur-Ozerainの城門 Notre-Dame礼拝堂地下のローマ遺跡
Noyers-sur-Sereinの教会 Noyers-sur-Sereinの街角
Semur en Brionnaisのシャトー Saint-Hilaire大修道院

〔ブルゴーニュ料理〕
ブフ・ブルギニョン コック・オ・ヴァン ポシューズ・ブルギニョンヌ
エスカルゴ ウッフ・アン・ムーレット エポワス