Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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6. Bourgogne(ブルゴーニュ)4
   
44. Aloxe-corton(アローズ・コルトン)ブルゴーニュ:1938。AOPではコート・ドゥ・・ボーヌに含まれる。コート・ドール県Aloxe-corton、Ladoix-Serrigny(ラドワ・スリニー)、Pernand-Vergelesses(ペルナン・ヴェルジュレス)の3村にまたがる村名アペラシオン。1級クリマが14ある。土質は北部と南部、標高によって異なり、フリントの礫を含む珪質土、石灰質粘土、小石混じり石灰質粘土など。
赤:生産量の大半を占める。ピノ・ノワール100%。光沢を持つ濃いルビーやガーネットのような深い赤。黒や赤のベリーの香り。熟成に伴ってシャクヤクやジャスミン、果実酒、なめし革、キノコ、シナモンなどのニュアンスが現れ、複雑なアロマ。しっかりした骨格できめ細かなタンニンを持つが、果実味も失わない上品な味わい。アントルコートや、仔羊のタジンなどエスニック料理にもウォッシュタイプのチーズにもよく合う。熟成期間3~5年。
わずかに生産される白はシャルドネ100%。

45. Auxey Duresses(オーセイ・デュレス)ブルゴーニュ:1970。AOPではコート・ドゥ・・ボーヌに含まれる。コート・ドール県オーセイ・デュレス村の村名アペラシオン。1級のクリマが9ある。土質はクリマによって小石を多く含む泥岩質粘土、石灰質粘土、石灰岩を多く含む石灰質粘土に分かれる。
赤(67%):ピノ・ノワール100%。鮮明なルビー色。黒いベリーとシャクヤクの香り、熟成は早く、ジビエやなめし革、スパイスのアロマ。タンニンは滑らかでアタックは強すぎず、豊満で心地よい味わい。豚、仔羊、牛ヒレのローストなど繊細な味わいの肉料理によく合う。熟成期間3~5年。
白(23%):シャルドネ100%。明るい麦藁のようなゴールド。熟したアーモンドやリンゴのような香りにフリントのミネラル香。若いうちは生き生きと心地よい酸味があり、熟成すると滑らかな質感と果実味の長い余韻が楽しめる。スパイスを効かしたエビやカニ、火を通した貝類、ハードタイプのチーズやブルーチーズ、クセのあるシェーブルチーズにも合わせられる。熟成期間2~5年。

46. Bâtard Montrachet(バタール・モンラッシェ)ブルゴーニュ:解説は64. Chassagne-montrachet(シャサーニュ・モンラッシェ)の項を参照。

アローズ・コルトンのクリマ アローズ・コルトンのシャトー
   
オーセイ・デュレスのクリマ Auxey Duresses村 

          
Pernand-Vergelesses村 Saint-Germain教会


            
Auxey Duresses村 St. Martin教会

47. Beaune(ボーヌ)ブルゴーニュ:1936。73.コート・ドゥ・ボーヌの北寄りに位置する村名アペラシオン。42の1級クリマを持つ。Beaune Premier cruはアペラシオン名の後ろに クリマ名を記載できる。また、Côte de Beaune(コート・ドゥ・ボーヌ)は74. Côte de Beaune Villages(コート・ドゥ・ボーヌ・ヴィラージュ)をはじめさらに細分したクリマによるアペラシオンがある。土質は斜面の上下で異なる。上部は鉄分を多く含む石灰質の崩落土と泥灰質土、下部は石灰質粘土。
赤(87%):ピノ・ノワール100%。輝きのある真紅。黒や赤のベリーと森の下草、腐葉土などの香り。熟成するとなめし革、トリュフ、スパイスのアロマが出てくる。十分なタンニンを持つが、村の北部では凝縮感のある力強いワインに、南部ではフルーティでまろやかなワインに育つ。熟成肉やジビエ、こってりしたソースの鶏肉料理にもウォッシュタイプのチーズにもよく合う。
白(13%):シャルドネ100%。薄い黄金色。白い花や蜂蜜の香り、アーモンド、ドライフルーツ、シナモンなどのアロマ。ほどよい酸味があり若いうちははつらつとしてフルーティ。熟成すると豊満で滑らかな味わいになる。鶏肉や仔牛のクリームソース、焼き魚、エスカルゴ、白カビのチーズに合う。
ボーヌ村にはMusée du Vin de Bourgogne(ブルゴーニュワイン博物館)があるほか、Hospices de Beaune(オスピス・ドゥ・ボーヌ)という1443年建築のモザイクタイル屋根が美しい旧施療院の建物があり、現在は病院施設の博物館とコート・ドゥ・ボーヌのワイン取引所として使われている。

48. Bienvenues Bâtard Montrachet(ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ)ブルゴーニュ:解説は109. Puligny-montrachet(ピュリニー・モンラッシェ)の項を参照

49. Blagny(ブラニー)ブルゴーニュ:1970。コート・ドゥ・ボーヌのPuligny-Montrachet村と Meursault (ムールソー)村にまたがるブラニーという小さなコミューンの畑名アペラシオン。著名な白ワインが目白押しのモンラッシェにあってわずか5.4haの畑で作られる赤ワインの1級クリマ。土質は大小の石灰岩礫に覆われた石灰質粘土。
赤:ピノ・ノワール100%。濃い赤紫色。赤や黒のベリーのフルーティな香り。熟成するとなめし革、コショウ、カカオ、甘草、ジビエなど複雑なアロマが出てくる。若いうちは骨格がしっかりして凝縮感があるが、熟成するとほどよい肉付きのまろやかな味わいになる。バーベキューやシチュー、スパイスの利いたエスニック料理、ウォッシュタイプのチーズにも合わせられる。5~10年で飲み頃。

50. Bonnes Mares(ボンヌ・マール)ブルゴーニュ:1936。コート・ドール県コート・ドゥ・ニュイのChambolle-Musigny(シャンボール・ミュジニー)村とMorey-Saint-Denis(モレー・サン・ドニ)村にまたがるグラン・クリュクリマの畑名アペラシオン。土質は石灰岩とフリントの小礫が混じる石灰質粘土。
赤:ピノ・ノワール100%の長熟タイプ。力強い濃い赤色。スミレや森の下草、腐葉土のアロマに麝香のニュアンス。力強いタンニンを持ち、骨格がしっかりして頑丈、豊満だが野性的な味わい。熟成肉や鴨のロースト、香りの強いウォッシュタイプのチーズとの相性がいい。30~50年も熟成を続ける。

51. Bourgogne Aligoté(ブルゴーニュ・アリゴテ)ブルゴーニュ:1937。ブルゴーニュのAOC圏内54のコミューンでアリゴテ100%で生産される白ワインの広域アペラシオン。土質は石灰質粘土。
 植物性のブーケを持ち、フレッシュで生き生きしたのどごし。グリルしたandouille(アンドゥイユ=内臓ソーセージ)、焼き魚、生ガキ、サラダなどに合う。9~11℃で2~3年のうちに飲む。

Beauneのノートルダム・バジリカ Hospices de Beaune
ブルゴーニュワイン博物館 博物館の内部
Beaune村の街角        赤      白    
   
ブラニーの畑  ブラニーのドメーヌ 
   
ボンヌ・マールの畑 ボンヌ・マールのクロ
                  
    ブラニー          ボンヌ・マール       ブルゴーニュ・アリゴテ