Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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6. Bourgogne(ブルゴーニュ)9
   
65. Clos des Lambrays(クロ・デ・ランブレー)ブルゴーニュ:1981。コート・ドール県コート・ドゥ・ニュイに所在するMorey-Saint-Denis(モレー・サン・ドニ)村のグラン・クリュ・クリマの畑名アペラシオン。土質は石灰質粘土の上に泥灰質土。
赤:ピノ・ノワール100%。暗いルビー色。焼いた果物の複雑な香りに森の下草やなめし革のアロマ。若いうちはまろやかな舌触りだが、熟成すると奥行きのある重い味わい。ジビエやアントルコート、鶏肉の照り焼き、仔羊のローストなどと相性がいい。チーズならソフトタイプの強いチーズかウォッシュタイプのチーズがよく合う。熟成期間10~15年。よい年のものは20年以上の長期熟成が可能。

66. Clos de Tart(クロ・ドゥ・タール)ブルゴーニュ:1939。コート・ドール県コート・ドゥ・ニュイのMorey-Saint-Denis(モレー・サン・ドニ)村のグラン・クリュ・クリマの畑名アペラシオン。土質は石灰質崩落土。
赤:ピノ・ノワール100%。暗いルビー色。スミレやイチゴの香り。若いうちはタンニンが強く頑丈な味わい。熟成するとタンニンはまろやかになり、複雑で魅惑的な味わいになる。ジビエやアントルコート、鶏肉の照り焼きなどと相性がいい。チーズならソフトタイプの強いチーズかウォッシュタイプのチーズがよく合う。熟成期間10~15年。よい年のものは20年以上の長期熟成が可能。

67. Clos de Vougeot(クロ・ドゥ・ヴージョ)ブルゴーニュ:1937。コート・ドール県コート・ドゥ・ニュイのVougeot(ヴージョ)村のグラン・クリュ・クリマの畑名アペラシオン。土質は、斜面上部が石灰岩の岩盤の上に小礫の多く混じる石灰質粘土、中腹が石灰岩礫の基盤層の上に褐色の石灰質粘土、下部は泥灰質土の基盤層の上に深い褐色の石灰質粘土。
赤:ピノ・ノワール100%。最もブルゴーニュらしいと評される長熟タイプ。多くの所有者に分割されているため、ワインの特徴は生産者ごとに少しずつ異なる。色は濃い紅色から暗いガーネット色。バラ、スミレ、モクセイ、赤や黒のチェリー、野生のミント、甘草、トリュフなど複雑なブーケとアロマが生気にあふれるまろやかさを醸し出す。肉付きがよく豊満で、優雅な余韻が長く続く。ジビエ、リブロースのステーキ、仔羊の蒸し煮など上質な肉料理に合う。熟成期間10~30年以上。
このクロのブドウ畑の中に建っている美しい城Château du Clos de Vougeotはブルゴーニュの有力生産者団体Confrérie des Chevaliers du Tastevin(タストゥヴァン騎士団)の所有。

68. Clos Saint-Denis(クロ・サン・ドニ)ブルゴーニュ:1936。コート・ドール県コート・ドゥ・ニュイに所在するMorey-Saint-Denis(モレー・サン・ドニ)村のグラン・クリュ・クリマの畑名アペラシオン。土質は砂礫を含まない褐色の石灰質粘土。
赤:ピノ・ノワール100%。暗いルビー色で。熟したカシスやプルーンの香り、スミレ、コーヒーなどのアロマ。口当たりはバランスの取れた構成で心地よい。ジビエ、鶏の照り焼き、アントルコート、牛肉の蒸し煮、仔羊のロティ、強いチーズなどによく合う。熟成期間10~15年、よい年のものは20年以上熟成可能。
モレー・サン・ドニ村   モレー・サン・ドニのクリマ
Clos des Lambrays Clos de Tart

Clos Saint-Denis  

Château du Clos de Vougeot Clos de Vougeotのクロ  

69. Corton(コルトン)ブルゴーニュ:1937。コート・ドール県コート・ドゥ・ボーヌに所在する44.Aloxe-Corton(アローズ・コルトン)、85.Ladoix-Serrigny(ラドワ・スリニー)、103.Pernand-Vergelesses(ペルナン・ヴェルジュレス)の3つのコミューンの24のグラン・クリュ・クリマのアペラシオン。土質は酸化した石灰岩礫を多く含む泥灰質土。
赤(97.5 %):ピノ・ノワール100%。強い紫色を帯びたベルベットのような暗赤色。ブルーベリー、スグリ、チェリーブランデーの香り、森の下草、動物、皮革、コショウ、甘草などのアロマ。味わいは骨格がしっかりしており、力強く、コクがある。ジビエや牛塊肉のロティかグリルなど重い肉料理、格別に強いチーズなどとの相性が抜群。熟成期間4~12年。
白(2.5 %):シャルドネ100%。澄んだ黄金色。シナモン、蜂蜜、柑橘のアロマに鉱物的なニュアンスがある。味わいは上品でまろやか、のどごしがよい。貝類やエクルヴィス、魚、山羊のチーズと相性がいい。10年以上の熟成が可能。

70. Corton Charlemagne(コルトン・シャルルマーニュ)ブルゴーニュ:1937。コート・ドール県コート・ドゥ・ボーヌに所在するAloxe-Corton(アローズ・コルトン)、Ladoix-Serrigny(ラドワ・スリニー)、Pernand-Vergelesses(ペルナン・ヴェルグレス)の3つのコミューンで作られる白ワインのうち8か所のグラン・クリュ・クリマで作られる白ワインだけのアペラシオン。白ワインの最高峰の一つとされる。コルトンの丘裾の狭い範囲がシャルドネの畑で、土質は石灰岩の岩盤の上に堆積した粘土を多く含む黄、赤、褐色の泥灰質土。これらの畑はディジョン西方のSaulieu(ソリュー)という村にあるCollégiale Saint Andoche(サン・タンドッシュ大修道院)にカール大帝(742?~814仏名Charlemagne)によって775年に寄進されたものだと伝わっており、それがアペラシオンの名の由来である。
白:シャルドネ100%。淡い輝きで飾られた青みがかった非常にデリケートな黄金色。熟成すると黄色が強くなり、古酒は琥珀色。洋ナシ、柑橘、パイナップル、菩提樹、焼きリンゴ、シダ、シナモン、火打石、ネズ、蜂蜜など複雑なアロマを感じる。口当たりは豊満でまろやか。フォワグラ、エビ、カニ類、白いソースを使った肉料理、ブルーチーズなどによく合う。数年の若いうちもいいが、25~30年の古酒も魅惑的。

コルトンのクリマ コルトンの丘

Collégiale Saint Andoche聖堂 Corton赤 Charlemagne Charlemagne