Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||||||||||
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252. Cassis(カシ)Provence:1936。プロヴァンスで最初のAOC。Bouches-du-Rhône(ブーシュ・デュ・ローヌ)県のマルセイユの東にある小さな海辺の村の村名アペラシオン。付近は石灰岩の切り立った海食崖に深く切れ込んだカランクと呼ぶ入江が連続しており、畑は海抜10~150mの崖の上に広がる。栽培面積は200ha。 白(71%):主要品種マルサンヌ(60%以上)とクレレット。補助品種ユニ・ブラン、ソーヴィニョン・ブラン、ブールブラン(プロヴァンスでの別名doucillon)、パスカル・ブラン。白は大変人気がある。辛口だがまろやかでのど越しがいい。シナの花やマルメロ、バルサミコの入り混じった複雑な香り。フリュイ・ドゥ・メールやマルセイユ名物のブイヤベースととてもよく合うほか、地中海沿岸の岩場で上がるヒメジなど海の魚、ウニやホヤ、塩ダラのムースやイカなどのプロヴァンス風、七面鳥やウズラなど家禽のプロヴァンス風、山羊乳チーズ、さらには、ラタトゥイユやトマトとピーマンのスクランブルエッグなど南仏の野菜料理全般との相性もいい。 ロゼ(27%)、赤(2 %):グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェドル、サンソー、Barbaroux。ロゼはフルーティでサンソーの特徴がよく表れた甘い果物の後口。生ガキはもちろんシャルキュトリやチーズ、アンチョビのカナッペなどのほか、アジア系の料理にも合う。2~4年のうちに飲む。 赤は生産量こそ少ないが、タンニンが豊富で力強くコクがある。10年以上の保存が可能。ジビエとの相性が最もよく、イノシシ、シカ、野ウサギなどの赤ワイン煮込みや、野菜を詰めた蒸し煮などに合う。 253. Coteaux d'Aix-en-Provence(コトー・デクサン・プロヴァンス)Provence:1985。ブーシュ・デュ・ローヌ県のAix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)を中心とした29、ヴァール県の2つ、合わせて31のコミューンの地区アペラシオン。土質は礫が多く混じる石灰質粘土、砂質土。 赤(40%)とロゼ(55%):主要品種はグルナッシュ(60%以上)。補助品種はカリニャン、カベルネ・ソーヴィニョン(合わせて30%以内)、サンソー、シラー、ムールヴェドル、Counoise(あわせて40%以内)。赤は力強くコクのある味わい。Coq au vin(コック・オ・ヴァン)という雄鶏もも肉の赤ワイン煮込みなどが相性抜群。セニエで作られるロゼはフルーティでさわやかな甘口。 白(5%):グルナッシュ・ブラン、ヴェルメンティーノ、クレレット、ブールブラン(あわせて70%以内)、ユニ・ブラン(40%以内)。まろやかな辛口。ロゼも白も若いうちに飲む。
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