Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||||
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176. Cabardès(カバルデ)Languedoc-Roussillon:1999。オード県 Carcassonne(カルカソンヌ) の北に位置する18のコミューンの地区アペラシオン。土質は村ごとに赤っぽい石灰質土、石灰質泥灰土、フリント混じりの砂質土などに分かれる。栽培面積は550
ha。 生産量の大半が赤でロゼも少し作られる。セパージュは大西洋岸気候に向くメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン(合わせて40%以上)、地中海性気候に向くシラー、グルナッシュ(合わせて40%以上)、コット、Fer Servadou(フェール・セルヴァドゥー)(合わせて20%以内)。生産場所の土質や気候、立地などクリマに合わせて使用品種と比率は変わる。 西寄りで冷涼な大西洋岸気候のコミューンで作られるメルローとカベルネ・ソーヴィニョン主体の赤はカシスやプラムのアロマに皮革や葉巻の箱のノートがあり、タンニンが豊富で力強い味わい。 東寄りのより温暖で乾燥した地中海性気候のコミューンで作られるシラーとグルナッシュ主体の赤は熟した果物のアロマにミネラル、乾燥ハーブ、スパイス、甘草などのノートがあり、こちらも豊満で力強い。 いずれも赤身肉やジビエのグリエか赤ワイン煮込み、ウサギのプロヴァンス風、マスタード風味のロニョン・ドゥ・ヴォーなどにあう。 セニエで作られるロゼはフルーティだがほどよいタンニンもあり、シャルキュトリ、白身肉の蒸し煮、ウサギやサーモンのテリーヌ、ピザ、ガスパチョなどとの相性がいい。 177. Clairette du Languedoc(クレレット・デュ・ラングドック)Languedoc-Roussillon:1948。リオン湾に面したエロ―県Pézenas(ペズナ)にある11のコミューンで作られる白ワインのアペラシオン。広域アペラシオンコトー・デュ・ラングドックの中の独立したAOCのひとつで、エチケットに「Clairette-du-Languedoc+村名」を記載することが許可されている。土質は石灰岩台地を覆う風化土。 クレレットの単一品種で辛口とやや甘口の白、甘口の vin doux naturelを作る。 ブイヤベースに似た郷土料理Bourride(ブリッド)やカキ、ホタテなど海の幸にとてもよく合う。やや甘口のものはフォワグラや寿司との相性もいいとされる。 178. Collioure(コリウール)Languedoc-Roussillon:1971。ピレネーゾリアンタル県にあるBanyuls-sur-Mer(バニュル・シュル・メール)、Cerbère(セルベル)、Collioure(コリウール)、Port-Vendres(ポール・ヴァンドル)の4つのコミューンの村名アペラシオン。地中海気候で海に面した斜面にブドウ畑が広がる。土質は頁岩の風化土。 赤:主要品種グルナッシュ、ムールヴェドル、シラー。補助品種カリニャン。アクセサリー品種サンソー。色あいは濃く、赤い果物のアロマで力強い。12年程度熟成すると麝香や森の下草のニュアンスが出てくる。llagostadaというイセエビやクルマエビを赤ワインソースで蒸し煮したカタルーニャ料理やカスレとの相性が抜群。他に赤身肉やジビエ、猟鳥ともよく合う。 ロゼ:赤の品種に補助品種としてグルナッシュ・グリを加える。フルーティで花のようなアロマ。ボディはしっかりしている。シャルキュトリやテリーヌ、白身肉、内臓、キノコなどを使ったカタルーニャ料理によく合う。 白:主要品種グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ。アクセサリー品種マカブー、マルサンヌ、ルーサンヌ、 tourbat(トゥルバ)、ヴェルメンティーノ。花や白い果物のアロマが豊かでオーソドックスな味わい。海の魚、貝類、甲殻類、エスカルゴなどによく合う。特に羊乳や山羊乳チーズなどとの相性は完璧。タジンやクスクスなどエスニック料理に合わせることもできる。
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