Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||||||
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188.Malepère(マルペール)Languedoc-Roussillon:2007。オード県Carcassonne(カルカソンヌ)周辺の31のコミューンの地区アペラシオン。 赤:主要品種メルロー(50% 以上)。補助品種カベルネ・ソーヴィニョン、サンソー、マルベック、グルナッシュ、ルラドネ・プル。鮮烈な色合い、カシスやフランボワーズ、フレッシュなフルーツジャムのようなアロマ。スパイスやトリュフのノートもある。タンニンの骨組みがしっかりした力強いフルボディ。樽熟成により酸味とのバランスもよくなる。 ロゼ:主要品種カベルネ・フラン、補助品種シラー。 有名なCastelnaudary(カステルノーダリー)のカスレにはマルペールの赤かロゼというのが定番。他に子羊のロティ、きのこ料理、ジビエ、猟鳥、ピレネーのトムなどとの相性がとてもいい。 白:シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ヴィオニエ、シュナン・ブラン。カキやムール貝、エビ、カニによく合う。 189. Maury(モーリー)Languedoc-Roussillon:1936。ピレネーゾリアンタル県のピレネー北麓に広がるMauryを含む6つのコミューンで作られるvins doux naturels村名アペラシオン。土質はピレネー山麓の石灰岩地帯に堆積した黒っぽい頁岩の風化土。 赤と白があり、どちらも遅摘みで1リットルあたり252gまで糖度の上がった果汁を使い、さらに糖を添加することによりアルコール度数を高める。度数は20~22度にもなる。 赤:主要品種グルナッシュ(75%)、補助品種グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ。アクセサリー品種カリニャン、マカブー、シラー。甘口ながらBanyulsよりタンニンが豊富で力強い。 白:主要品種グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、マカブー、tourbat(マルボワジーの地方名)。アクセサリー品種ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グレン、muscat d'Alexandrie(地方名muscat romain)。 どちらもデザートワインとして最適。最低でも18年は保存可能。数十年の熟成を経たMaury tuiré Rancio(モーリー・テュイール・ランシオ)という古酒も有名で、100年以上のものもある。 190. Minervois(ミネルヴォワ)Languedoc-Roussillon:1985。オード県とエロ― 県、ナルボンヌとカルカソンヌのあいだに広がる75のコミューンの地区アペラシオン。土質は石灰質粘土。 赤(94%):グルナッシュ、シラー、ムールヴェドル、ルラドネ・プル、カリニャン、サンソー、ピクポル、Terret、Aspiran。大樽で2年熟成させてから瓶詰めされるため濃いガーネット色で強めのタンニンを含む長熟タイプ。黒い果物のブーケにスミレやシナモンのアロマ。生ハム、牛肉や仔羊肉、内臓料理、鴨のコンフィ、カスレなど伝統的な料理との相性がよく、ほどよく熟成したチーズともよく合う。熟成期間は8~10年。 ロゼ(4%):基本的に赤と同じ品種を使うが、10%以内で白ブドウ品種を使うことが許される。 白(2%):主要品種 グルナッシュ・ブラン、ブールブラン、マカブー、マルサンヌ、ルーサンヌ、ヴェルメンティーノ。補助品種 ピクポル、クラレット、Terret、ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グレン。 191.Minervois - La Livinière(ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエール)Languedoc-Roussillon:1999。ミネルヴォワのうちMontagne Noire山麓にあるエロ―県のAzillanet(アジラネ)、Cesseras(スセラ)、Félines Minervois(フェリヌ・ミネルヴォワ)、La Livinière(ラ・リヴィニエール)、Siran(シロン)。オード県のAzille(アジール)という6つのコミューンで作られる力強い赤だけの村名アペラシオン。3つの協同組合と34のメゾンがある。生産量は45hl/ha に抑えられる。土質は石灰質粘土。 主要品種 グルナッシュ(60%)シラーとムールヴェドル(合わせて40%以内)。アクセサリー品種として最小限のルラドネ・プル、カリニャン、サンソー、ピクポル、Terret、Aspiranの使用が認められる。ワインの特徴はミネルヴォワに似るが一層力強く、コート・デュ・ローヌのいいものにも匹敵する。
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