Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||
目 次 | |||||||||
198. Saint-Chinian(サン・シニアン)Languedoc-Roussillon:1982。AOCラングドックの中からエロ―県のサン・シニアンを含む20のコミューンに認められた地区アペラシオン。土質は頁岩の風化土。 赤(85%):主要品種 カリニャン。補助品種 サンソー、グルナッシュ、ルラドネー・プル、ムールヴェドル、シラー。使っている品種は多いが、赤は カリニャン100% のものを勧める。牛や仔羊の背ロースのグリエ、ホロホロチョウや七面鳥など家禽のロースト、sauce grand veneurというペッパー風味のブラウンソースで仕上げたイノシシやノロジカなどのジビエ、モリバトやカモなどの猟鳥、羊肉と野菜の煮込みなどグルメ向きの料理と相性がいい。 ロゼ(10%):セパージュは赤と同じで、セニエによってつくられる。羊肉のソーセージを使ったクスクスやタジンなどの北アフリカ料理、サーモンのグリルやムール貝のワイン蒸し、魚貝のパエリアなどとよく合う。 白(5%):セパージュはラングドックの許可品種。クロケットなど軽いおつまみや生ガキ、火を通した貝類、甲殻類、ホワイトソースで仕上げた魚料理と相性がよく、デザートのチーズに合わせることもできる。 199. Terrasses-du-Larzac(テラス・デュ・ラルザック)Languedoc-Roussillon:2014。AOCラングドックの範囲内で作られるIGPのうちエロ―県の32のコミューンで作られる赤だけをIGPから昇格させた新しいアペラシオン。ラングドックの一番北に位置する。土質は石灰岩質から頁岩質までヴァラエティーに富む。 セパージュはシラー、グルナッシュ、ムールヴェドル、サンソー、カリニャン。このうち3品種をアッサンブラージュする。使用する割合は、シラー、グルナッシュ、ムールヴェドルを主要品種とする場合は合わせて60~75%。補助品種はそれぞれ20%以内。サンソーを主要品種とする場合は30%以上、カリニャンを主要品種とする場合は40%以内と決められている。いまだ情報が少ないが、タンニンが豊富でがっしりしたボディの赤ワイン。スパイシーでしっかりした味付けの地中海地方料理によく合うとされ、濃厚なソースで仕上げた肉料理だけでなく、魚や野菜料理にも合わせられる。
|
|||||||||