Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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125. Champagne(シャンパーニュ) 別名Coteaux Champenois(コトー・シャンプノワ):Champagne-Ardenne(シャンパーニュ・アルデンヌ) 地域圏のAOC指定地域内で収穫された許可品種を使い、定められた方法で生産されたスパークリングワイン。1911 年以来、製造法については厳しい統制がある。AOC1936。 AOCの区域は、Marne(マルヌ)、Aisne(エズヌ)、Seine-et-Marne(セーヌ・エ・マルヌ)、Aube(オーブ)、Haute-Marne(オート・マルヌ)の5県にまたがる4つのゾーンと17のテロワールにより構成される。 4つのゾーンとは ①マルヌ県のLa Montagne de Reims(ラ・モンターニュ・ドゥ・レーム)、 ②Côte des blancs(コート・デ・ブラン)、 ③マルヌ、エズヌ、セーヌ・エ・マルヌの3県にまたがるVallée de la Marne(ヴァレー・ド・ラ・マルヌ)、 ④オーブとオート・マルヌの2県にまたがるVignoble de l'Aube(ヴィニョーブル・ドゥ・ローブ)で、 ④はさらにBar-sur-Aube(バル・シュル・オーブ)、Bar-sur-Seine(バル・シュル・セーヌ)の2つの村に細分される。 La Montagne de ReimsはParc naturel régional(地域自然公園)にも指定されていて山懐に抱かれるようにあるHautvillers(オーヴィエ)村にはドン・ペリニョンが晩年を過ごしたというSaint-Pierre修道院がある。Côte des blancsの中心都市Épernay(エペルネ)にはモエ・エ・シャンドンをはじめ数多くのメーカーが集まっている。Aube県の県庁所在地(トロワ)は美しいコロンバージュが並ぶ旧市街の街並みで知られる。 土質は石灰岩風化土か泥灰土。 主要品種:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ。伝統的補助品種:Arbane(アルバヌ)、Petit meslier(プティ・ムズリエ)、Pinot de juilletピノ・ドゥ・ジュイエ)、Pinot gris vrai(ピノ・グリ・ヴレ)、Pinot blanc vrai(ピノ・ブラン・ヴレ)。 製法により、単一品種で作るMono-cépage(モノ・セパージュ)、異なる品種や年のものをブレンドして作るAssemblage(アッサンブラージュ、Non-millesime ともいう)、特にいい年だけ作られるMillesime(ミレジム、20%まで他の年のワインを混ぜることが認められる)の3種類あり、Assemblageが一般的。 白とロゼがあり、ロゼはセニエで作られるものと、2次発酵の段階で赤ワインを混入する製法が認められている。 味のタイプは門出のリキュール(liqueur d'expédition)の糖分量により、Doux(残糖分50g/ℓ以上)、Demi-sec(33g~50g/ℓ)、Sec(17g~35g/ℓ)、Extra sec(12g~20g/ℓ)、Brut(6g~15g/ℓ)の順に辛口になる。最近はExtra Brut(残糖分0)を作る生産者もいる。 シャンパーニュの製法は17世紀末から18世紀初めごろにベネディクト会の修道士Dom Pierre Pérignon(ドン・ピエール・ペリニョン1639~1715)によって完成されたと言われ、最高級シャンパーニュにその名を残している。 1次発酵は通常のワインと同じ。2次発酵(Tirage)は酵母と蔗糖を添加して密閉した壜内で行い、炭酸ガスを閉じ込める。2次発酵終了後澱とともにしばらく寝かせることで澱に吸収された旨味をワインに戻す。その後、動壜=ルミュアージュ(Remuage)の工程を経て、口抜き=デゴルジュマン(Degorgement)により澱を除去し、目減りした分の「門出のリキュール」を足して打栓する。瓶詰めから出荷までAssemblageで最低15か月、Millesimeは3年寝かせることが義務付けられている。 生産者についてはエチケットに生産者名、生産者分類の略号、認識番号を表示する。一例としてクリュッグなら「KRUG、NM225-001」。生産者分類の略号NMはNégociant manipulant(ネゴシアン・マニピュラン=ブドウの一部または全量を購入して製造する会社)。略号がRMはRécoltant manipulant(レコルタン・マニピュラン=自社のブドウだけで製造する会社)。CMはCoopérative de manipulation(コーペラティヴ・ドゥ・マニピュラシオン=シャンパーニュ生産者の協同組合)。RCはRécoltant coopérateur(レコルタン・コーペラトゥール=ブドウ栽培者の協同組合)。SRはSociété de récoltants(ソシエテ・ドゥ・レコルタン=同族のブドウ栽培者によって構成される会社)。 2015年、AOCの区域が「Coteaux, Maisons et Caves de Champagne(シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ)」という名称で世界文化遺産に登録された。 126. Rosé des Riceys(ロゼ・デ・リセー):1947。Aube県のRicey Bas(リセー・バ)、Ricey Haut(リセー・オー)、Ricey Haute Rive(リセー・オー・リヴ)という3つのコミューンで作られるロゼ。スパークリングではない。土質は石灰岩風化土か泥灰土。 主要品種:ピノ・ノワール。補助品種:ピノ・ムニエ、シャルドネ。1次発酵はステンレスタンクで行い、セニエして発酵が終わったワインはそのまま2~3年置く。澱下げしたのちさらに1~2年木製の樽で熟成させるが、より強い個性を引き出すため4~8年保管した古酒も作られる。古酒の中には20年以上も保存可能なものもある。発酵から熟成までの管理はきわめてデリケートなもので、他に類を見ない独特の味わいのワインができる。
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