Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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130. Coteaux du Cap Corse ou Vin de Corse-Coteaux du Cap Corse(コトー・デュ・カプ・コルスまたはヴァン・ドゥ・コルス・コトー・デュ・カプ・コルス)コルス:1976。コルシカ北端のカプ・コルス半島のアペラシオン。土質はシルト質粘土。
赤とロゼ(90%):主要品種ニエッルッキオ、スキアカレッロ。補助品種グルナッシュ。赤は紫を帯びた濃いガーネット色。赤い果物と森の下草のアロマ。抑え気味のタンニンが心地よく、滑らかで力強い味わい。ジビエや赤身肉のグリル、強いチーズとの相性がいい。熟成期間10~15年。
ロゼは淡いオレンジの輝きを持つ澄んだバラ色。ブドウの果実香が強く、ミネラルとヨードのニュアンスがある。フレッシュでフルーティ、余韻が長い。アペリティフとして楽しむか、白身肉の料理によく合う。若いうちに飲む。
白(10%):ヴェルメンティーノ100%。緑がかった輝きのある淡い黄金色。マンゴーなど黄色い果物の甘くリッチな香り。まろやかだがほどよい酸味とのバランスも良くデリケートな味わい。余韻が長い。魚、生の貝類、エビ、カニとの相性は抜群。長熟で熟成期間15~20年。

131. Figari ou Vin de Corse-Figari(フィガリまたはヴァン・ドゥ・コルス・フィガリ)コルス:1976。コルシカ南部コルス・デュ・シュド県でも最南端に位置するアペラシオン。Figari(フィガリ)、Monacia-d'Aullène(モナキア・ドーレヌ)、Pianottoli-Caldarello(ピアノットリ・カルダレッロ)の3つのコミューンにまたがる。土質は花崗岩が風化したシルト質の沖積土で、土地は乾燥しており、黒ブドウの栽培に向く。
赤とロゼ(90%):主要品種ニエッルッキオ、スキアカレッロ。補助品種グルナッシュ。赤は濃いルビー色か赤紫色。黒い果実、赤いベリー、コショウ、タバコなどのくっきりしたアロマ。がっしりしたボディで、ほどよくこなれた豊富なタンニンが心地よく、滑らかで余韻の長い味わい。ソースで仕上げたジビエや仔羊のロースト、シャルキュトリなどに合う。強い風味のコルシカの羊乳チーズとの相性もいい。熟成期間5~10年。
ロゼは澄んだ淡いバラ色。香りも味もフルーティで甘みと酸味のバランスがよく、さっぱりした飲み口。アペリティフとして楽しむか、白身肉のホワイトソース、生の貝類やゆでた甲殻類に合う。若いうちに飲む。
白(10%):ヴェルメンティーノ100%。淡い黄金色。白い花や柑橘系の香りにミネラルのニュアンス。辛口でほどよい酸味がありのどごしがいい。焼き魚、調理した甲殻類、フレッシュなシェーブルチーなどとよく合う。5年以内に飲む。
132.Muscat du Cap Corse(ミュスカ・デュ・カプ・コルス):1997。コルス北端のHaute-Corse県Cap Corseの北端にある17のコミューンで作られる極甘口の白ワインvin doux naturelだけの地区アペラシオン。土質は片岩の風化したシルト質粘土。
セパージュはミュスカ・ア・プティ・グレン100%で、完熟したブドウを棚に並べて干すことによりさらに果汁糖度を上げる。これは藁ワインvins de pailleの手法を取り入れたものと言われる。澄んだ淡い黄金色。新鮮なマスカットの甘い香りで口当たりはまろやか。アペリティフに向くほか、茹でたエビ・カニ、蒸し煮にした魚や鶏肉の仕上げに使うソース・オ・ミュスカという白いソースにもなる。
6℃前後に冷やして3~5年以内に飲まれることが多いが、いいものは長期保存も可能。

 
BastiaのSaint Jean Baptiste教会  Santa Maria- Canonica大聖堂
   
Cap Corseの北端  コトー・デュ・カプ・コルスのブドウ畑 
 

猪肉の赤ワイン煮込み

赤              ロゼ                 
Saint Joseph教会Figari 奇岩の家Monacia-d'Aullène
石造りの民家Monacia-d'Aullène Pianottoli-Caldarelloの監視塔
 
 Cap Corseの山岳部 ブドウの藁干し
         
  ロゼ   白      ミュスカ・デュ・カプ・コルス