Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
    目  次  
167. Arbois(アルボワ)Jura1936。ジュラの地域名アペラシオン。Arbois, Arbois-Pupillin, Arbois mousseux を包括する。赤、白、ヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)、ヴァン・ドゥ・パイユ(藁ワイン)、発泡性白ワインを作る。
赤:トゥルソー、プールサル 。タマネギの皮のような美しい色合いで、3~5年の間に飲まれる。
白:シャルドネ、サヴァニャン・デュ・ジュラ、ピノ・ブラン。白はシャルドネ主体で、保存期間は3~5年。
ヴァン・ジョーヌ:サヴァニャン・デュ・ジュラだけで造られ、100年保存が可能と言われる。最低6年3ヶ月樽で熟成した後に瓶詰めされる。
ヴァン・ドゥ・パイユ:サヴァニャン・デュ・ジュラを使う。藁の上で干すことにより果汁糖度は306g/㎏まで上り、ワインのアルコール度数は14.5度に達する。一部は蒸留してマクヴァンMacvin(ブランデーとブドウ果汁を混ぜたリキュール)に加工される。
アルボワは細菌学の父パストゥールLouis Pasteurゆかりの町で、彼の旧宅兼研究所が博物館として公開されている。狂犬病のワクチン開発など医学分野の功績が最も広く知られているが、ワインの腐敗防止のためにパストゥールが開発した低温殺菌法(彼の名を取ってPasteurisationと呼ばれる)は製品の風味を損なうことなく殺菌できる優れた方法として現在も牛乳の殺菌などに広く使われている。

アルボワの町とブドウ畑  ルイ・パストゥール旧宅 
   
赤           白 ジョーヌ         ヴァン・ドゥ・パイユ