Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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168. Château-Chalon(シャトー・シャロン)Jura:1936。Château-Chalon、Domblans、Menétru-le-Vignoble、Nevy-sur-Seilleという4つのコミューンで作られるvins jaune(黄色ワイン)だけのアペラシオン。この地域は歴史的な価値のあるSite classé en France(フランスの保護景観)に指定されており、 Château-Chalonは「フランスの最も美しい村」のひとつ。50ha足らずの畑でサヴァニャン・デュ・ジュラだけを栽培している。土質は泥灰土。
ヴァン・ジョーヌ独特の長期酸膜発酵製法は村にある12世紀創建の修道院l'Abbaye de Château-Chalonで発明されたと伝わる。このロマネスクの修道院は国の史跡に指定されている。
醸造されたワインは木製の樽で6年あまりの熟成が義務付けられている。樽の口いっぱいまで詰めないことでワインが空気とふれあい、Saccharomyces bayanusという酵母がワインの表面に薄い膜を作る。その働きによってフィノ(辛口のシェリー)のような独特の香りと味が作られる。シェリーのように酒精強化ワインではないため酸敗する可能性があり、熟成のあいだを通じてきめ細かな管理が必要とされる。熟成が終わるころには揮発によってワインは62%まで目減りする。
完成したヴァン・ジョーヌはクラヴランという620ml入りの独特な瓶に詰めて出荷される。


l'Abbaye de Château-Chalon

シャトー・シャロンの畑   ジョーヌ