Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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243. Savennières(サヴニエール)Loire:1952。アンジュー地方、メーヌ・エ・ロワール県のロワール川右岸に連なるSavennières(サヴニエール)、Bouchemaine(ブーシュメーヌ)、La Possonnière(ラ・ポソニエール)という3つのコミューンで作られる白ワインの村名アペラシオン。2011年に極甘口白ワインのSavennières Roche aux Moines(サヴニエール・ロシュ・オー・モワヌ)とSavennières Coulée de Serrant(サヴニエール・クレー・ドゥ・スラン)が追加認証された。土質は頁岩質砂質土、火成岩の風化土、風成砂層が混在する。
セパージュはシュナン・ブラン100%。辛口の白は淡い黄金色。非常に豊かなアロマを持ち、辛口だがまろやかでリッチな味わい。5年で円熟した味わいになり、15年は保存可能。
極甘口白ワインは単位面積当たりの収量をギリギリまで抑えて糖度を上げたブドウで糖度125g/ℓ以上の果汁を使うことが義務付けられている。やや濃い黄金色。フルーティな甘い香りで滑らかな飲み口。

244. Touraine(トゥーレーヌ)Loire:1939(発泡性ワインは1946)。アンドル・エ・ロワール県とロワール・エ・シェール県にまたがる地区アペラシオン。Touraine-Amboise(トゥーレーヌ・アンボワーズ)、Touraine-Mesland(トゥーレーヌ・メラン)、Touraine-Azay-le-Rideau(トゥーレーヌ・アゼイ・ル・リドー)、Touraine-Chenonceaux(トゥーレーヌ・シュノンソー)、Touraine-Oisly(トゥーレーヌ・オワズリー)という5つのアペラシオンを統合したもの。各県に計70のコミューンがある。トゥーレーヌ地区には他に8つの独立したAOCがある。土質はほぼ全域が石灰質粘土。
AOCトゥーレーヌで使用できるセパージュは以下のとおりだが、上記の各産地ごとに使わない品種もあるし使用割合も異なる。
赤:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、コット、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、ピノ・グリ、ピノ・ドーニス、ガメ。軽くフルーティで後を引くタンニンを持つ。
ロゼ:カベルネ・フラン、ソーヴィニョン・ノワール、コット、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、ピノ・グリ、ピノ・ドーニス、ガメ、グロロー。若々しい辛口のロゼになる。
白(発泡性ワインを含む):シュナン・ブラン、ソーヴィニョン・ブラン、アルボワ、シャルドネ(全量の20%以内)。硬さを感じるほど若々しいワインになる。
いずれも若いうちに気軽に飲むためのワイン。

245. Touraine Noble Joué(トゥーレーヌ・ノーブル・ジュエ)Loire:2001。アンドル・エ・ロワール県のChambray-lès-Tours(シャンブレー・レ・トゥール)、Esvres(エズヴル)、Joué-lès-Tours(ジュエ・レ・トゥール)、Larçay(ラルセー)、Saint-Avertin(サン・タヴェルタン)という5つのコミューンで作られるロゼのアペラシオン。土質は石灰質粘土。
セパージュはピノ・ムニエ。補助品種としてピノ・グリとピノ・ノワールを使うことが認められている。アペリティフとして楽しむほか、シャルキュトリや魚、白身肉の料理と相性がいい。

Savennières村の教会 Savennières村の教会
      

白              クレー・ドゥ・スラン  ロシュ・オー・モワヌ

 トゥーレーヌAzay-le-Rideau  Oisly村の畑
     

アンボワーズ    アゼイ・ル・リドー       シュノンソー         メラン         オワズリー 

       
         トゥーレーヌ赤                 ロゼ                          
Chambray-lès-Toursの畑 ノーブル・ジュエ