Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||
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200. Anjou(アンジュー)Loire:1936年にヴァン・トランキルvins tranquilles(発泡性でないワイン)、1938年にmousseux(発泡性ワイン)、1957年にロゼ・ダンジューrosé-d'anjou、1964年にカベルネ・ダンジューCabernet
d'Anjou(甘口のロゼ)がそれぞれAOCを取得。Maine-et-Loire(メーヌ・エ・ロワール)、Deux-Sèvres(ドゥー・セヴル)、Vienne(ヴィエンヌ)の3県にまたがる広域アペラシオン。Maine-et-Loireに133、Deux-Sèvresに14、Vienneに9のコミューンがある。土質は粘板岩の風化土と白亜。 赤とロゼ(ムスー・ロゼを含む):カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ドーニスPineau d'Aunis、ガメ(単一品種ワインAnjou-gamayのためだけの品種)。カベルネ・ダンジューCabernet d'Anjou(Rosé d'Anjouのためだけの品種)。赤は、ルビー色で赤いフルーツの香り、時にスパイシーなものもある。ウサギや鴨、赤身の肉によく合う。12~13℃で供する。赤のうち、Anjou-gamayだけは12℃で飲むのが最もよいとされる。3年以内に飲む。 ロゼ・ダンジューは最もよく知られたロゼで、Cabernet d'Anjouのみが甘口である。12~13℃で供する。保存期間は2年。 白とムスー:シュナン・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン。辛口の白は、フレッシュでりんごと柑橘類の香りをあわせ持つ。また、マルメロや炒ったアーモンド、シナモンなどのニュアンスも感じる。帆立貝のグラタン、オマール、川魚などとの相性が抜群。8~10℃で供する。保存期間は最長10年。 201. Anjou-Coteaux de la Loire(アンジュー・コトー・ドゥ・ラ・ロワール)Loire:1946。メーヌ・エ・ロワール県の10のコミューンで作られる白ワインだけの地区アペラシオン。畑は産地全体でわずか28ha。土質は石灰質粘土。 セパージュはシュナン・ブラン100%。ワインはセック、またはドゥミ・セックで、よい年のものは白ワインには珍しく10~15年も熟成可能である。 202. Anjou Villages(アンジュー・ヴィラージュ)Loire:1991。メーヌ・エ・ロワールとドゥー・セヴル両県の各3か所、計6つのコミューンで作られる赤ワインだけのアペラシオン。土質は頁岩質粘土。 主要品種:カベルネ・フラン。補助品種:カベルネ・ソーヴィニヨン。黒い果実や森の下草など複雑なアロマを持ち、骨格がしっかりしている。熟成によりタンニンがこなれると奥行きのあるワインに育つ。豚肉や仔牛肉のグリルと相性がいい。15~17℃で5年以内に飲む。 メーヌ・エ・ロワールのMontsoreau(モンソロー)はアレクサンドル・デュマゆかりのモンソロー城が有名で、「フランスの最も美しい村」のひとつでありconcours des villes et villages fleuris(花の村コンクール)にも参加している。 203. Anjou Villages Brissac(アンジュー・ヴィラージュ・ブリサック)Loire:1998。メーヌ・エ・ロワール県château de Brissac(シャトー・ドゥ・ブリサック)周辺の10のコミューンで作られる赤ワインだけのアペラシオン。土質は砂質土または石灰質泥灰土。 セパージュはカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニョンだがカベルネ・ソーヴィニョン100%で作られるものもある。熟成期間は2~10年。いい年のものはそれ以上熟成を続ける。
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