Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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221. Gros-plant-du-pays-Nantais(グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ)Loire:2012。VDQSからの昇格。ナントに近いロワール・アトランティック県の92(69とも)、メーヌ・エ・ロワール県の16、ヴァンデ県の4つのコミューンで作られる白だけの広域アペラシオン。土質は花崗岩や片麻岩、斑レイ岩、石灰岩などの風化土。礫やアンモナイト化石を含む。
辛口の白:主要品種フォール・ブランシュFolle-blanche(約80%)。補助品種コロンバールColombard、モンティルMontils、ピノ・グリPinot gris(合わせて20%以内)、アクセサリー品種として最小限のミュスカを使用できる。2次発酵後澱とともにワインを寝かせるシュル・リーsur lies製法で澱に含まれる旨味をワインに戻す。輝きのある薄緑色で花の香りに柑橘やミネラルのノートがある。いい酸味のある果実味豊かな味わい。海の幸に合う。8~10℃で若いうちに飲む。
また、新酒の多くはコニャックの原酒にもなる。

222. Haut-Poitou(オー・ポワトゥー)Loire:2011。Poitou地方の東半分の郡の名。ドゥー・セヴル県の2つ、ヴィエンヌ県の45のコミューンの地区アペラシオン。土質はフリントを多く含む石灰質粘土と珪質粘土。
赤:主要品種カベルネ・フラン(60%以上)。アクセサリー品種ガメ(果皮の色の出ていない果汁のみ使用)、メルロー、ピノ・ノワール(合わせて40%以内)。赤い果物のアロマで骨格がしっかりしている。白身や赤身肉のグリエに合う。14~16℃で供する。熟成期間は3~6年。
ロゼ:カベルネ・フラン(40% 以上)、ガメ(果皮の色の出ていない果汁のみ20%以上使用)、ピノ・ノワール(20%以上)。セニエで作られる。フルーティでフレッシュ。9~10℃で新酒のうちに飲む。
白:ソーヴィニョン・ブラン(60%以上)、ソーヴィニョン・グリ(Poitouでの地域名Fié-gris)。ブドウの果実のアロマをはっきり感じる辛口で軽いのどごし。8~10℃で3年以内に飲む。

223. Jasnières(ジャズニェール)Loire:1937。Tourain(トゥーレーヌ)のSarthe(サルト)県にある Lhomme(ローム)とRuillé-sur-Loir(リュイェ・シュル・ロワール)という2つのコミューンで作られる白ワインのアペラシオン。土質は白亜の上に堆積した石灰質粘土と珪質粘土。
セパージュはシュナン・ブラン100%。作られるワインにはsec(糖度8g以下/ℓ)、demi-sec(糖度8~20g/ℓ)、moelleux(糖度20g以上/ℓ)がある。輝きのある黄金色で、蜂蜜やドライフルーツのニュアンスのある華やかでフルーティなアロマ。ミネラルが豊富ですっきりした飲み口。フォワグラやフリュイ・ドゥ・メール、魚、白身の肉料理と相性がいい。長命で最低でも12年は保存可能。12℃程度で供する。

224. Menetou Salon(メネトゥー・サロン)Loire:1959年。Berry(ベリー)県Cher(シェール)の古くからあるワイン産地。10のコミューンがある。11世紀末からAbbaye de Saint-Sulpice-lès-Bourges(アベイ・ドゥ・サン・シュルピス・ブールジュ)という修道院で作られていた。土質はジュラ紀の石灰岩風化土。
赤とロゼ:ピノ・ノワール100%。赤はルビー色。イチゴやプルーンなど熟した果物と蜂蜜のアロマ。豊かで喉ごしのいい飲み心地。3年ほどで飲みごろになり、山鶉や雉など猟鳥によく合う。14~15℃で供する。
セニエで作られるロゼは白い果物やドライフルーツのアロマ。エレガントで繊細な味わい。グリルした肉やサラダに合う。8~10℃で供する。1~2年のうちに飲む。
白:ソーヴィニョン・ブラン100%。柑橘や白い花のアロマにコショウやミントのニュアンス。フレッシュな口当たりでまろやか。フルーティな後味が長く続く。温かい前菜やソースを使った魚に合う。4年以内に飲む。4~12℃で供する。

225. Montlouis-sur-Loire(モンルイ・シュル・ロワール)Loire:1938年。Indre-et-Loire(アンドル・エ・ロワール)県の Lussault-sur-Loire(リュソール・シュル・ロワール)、Montlouis-sur-Loire(モンルイ・シュル・ロワール)、Saint-Martin-le-Beau(サン・マルタン・ル・ボー)という3つのコミューンで作られる発泡性白ワインの村名アペラシオン。VouvrayのAOC から独立して認証された。土質はフリント混じりの粘土と砂の沖積土。
主要品種はシュナン・ブラン。Montlouis-sur-Loire mousseuxとMontlouis-sur-Loire pétillantの名で、発泡性ワインと微発泡性ワインを作っている。残留糖度8g/ℓの辛口と8~35g/ℓの中甘口があり、まろやかですっきりした飲み口。アペリティフとして楽しむほか、鶏肉を使ったロワールの郷土料理とも合う。フルーツのタルトや山羊乳チーズと合わせて食後酒にしてもよい。


グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテの畑 オー・ポワトゥーの畑

   

   ペイ・ナンテ      オー・ポワトー赤     ロゼ                 

     
モンルイ・シュル・ロワールのワインショップ ムスー    ペティヤン中甘口