Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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256. Les Baux de Provence(レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス)Provence:1995。Bouches-du-Rhône(ブーシュ・デュ・ローヌ)県のアルピーユ山Alpilles南麓にいだかれるように点在するLes Baux-de-Provence、Eygalières(エィガリエール)、Fontvieille(フォンヴィエイユ)、Mouriès(ムーリエ)、le
Paradou(ル・パラドゥ)、Saint-Étienne-du-Grès(サン・テティエンヌ・デュ・グレ)、Saint-Rémy-de-Provence(サン・レミ・ドゥ・プロヴァンス)という7つのコミューンの村名アペラシオン。土質は石灰質粘土。生産者の85%がBIOワインを造っている。 赤(75%):主要品種、グルナッシュ、ムールヴェドル、シラー(2品種以上をアッサンブラージュする場合はどれかを60%以上、単一品種の場合は90%)。補助品種、カベルネ・ソーヴィニョン(20%以内)、カリニャン、サンソー、クノワーズ(合わせて30%以内)。赤の魅力は、熟成してもたっぷり残ったタンニンによって形作られる頑丈でしっかりした骨格。黒い果実やローズマリー、タバコなどの香り、竜涎香のようなニュアンスが最低12ヶ月の熟成によってもたらされる。子羊のもも肉のパイ包みなどプロヴァンス風の肉料理に合う。10年程度保存が可能。 ロゼ(25%):主要品種、サンソー、グルナッシュ、シラー(合わせて60%以上)。補助品種、カベルネ・ソーヴィニョン(10%以内)、カリニャン、ムールヴェドル、クノワーズ(合わせて30%以内)。 ロゼは花のアロマに火打石のニュアンス。フルーティで飲みやすい。ナス、ズッキーニ、トマトなどの野菜と豚肉や鴨のコンフィにチーズをかけてティアンtianという耐熱皿でオーブン焼きしたプロヴァンスの野菜料理やタジン、グラタンなどによく合う。 レ・ボー・ドゥ・プロヴァンスは「フランスの最も美しい村」のひとつ。サン・レミ・ドゥ・プロヴァンスにはゴッホゆかりのMonastery Saint-Paul de Mausole(サン・ポール・ドゥ・モーゾール修道院)やLes Antiques(レザンティーク)と呼ばれるローマ時代の植民都市遺跡がある。 257. Palette(パレット)Provence:1948。Bouches-du-Rhône県Aix-en-Provenceと近くのMeyreuil(メィルイユ)、Le Tholonet(ル・トロネ)という3つのコミューンアペラシオン。土質は石灰質の湖底堆積土に礫岩と石灰岩の崩落土に由来する石ころが多く混じる。表土の厚さは薄い。 赤(55%)とロゼ(15%):主要品種はグルナッシュ(50%以上)、サンソー、ムールヴェドル(それぞれ10%以上)。補助品種、カリニャン、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン、ミュスカ・ノワール、téoulier、durif、castet。赤は、濃い色で、酸味とタンニンが強く、熟成すると森の下草や黒い果実の香りによって野生的な印象を残す。シカのプロヴァンス風蒸し煮、イノシシや野ウサギの赤ワイン煮込みなどジビエが最もよく合う。10年以上の保存が可能。 ロゼは、圧搾果汁とセニエのものを半量ずつアッサンブラージュし、出荷までに最低8ヶ月木製の樽で熟成する。花の香りと森の下草のような印象が特徴。アルティショーとキノコの白ワイン蒸し煮などしっかりした味のプロヴァンス風野菜料理のほか、シャルキュトリやチーズともよく合う。2~4年のうちに飲む。 白(35%):主要品種クレレット(55%以上)。補助品種(20世紀に入ってから使われ始めた)ユニ・ブラン、グルナッシュ、ミュスカ、Terret bouret、Picpoul、Pascal、Aragnan、コロンバール。出荷までに最低8ヶ月寝かせる。花のアロマとバルサミコのニュアンスがあり、フレッシュな後味の南仏らしい白ワイン。貝類や甲殻類、鶏肉のクリーム煮、山羊乳チーズなどと相性がいい。特にブイヤベースとの相性は抜群。よく冷やして若いうちに飲む。 ル・トロネにはロマネスク建築の傑作として「プロヴァンスの三姉妹」と呼ばれる三つの修道院のうちL’abbaye du Thoronet(ル・トロネ修道院)がある。 258. pierrevert(ピエールヴェール)Provence:1998。Alpes-de-Haute-Provence(アルプ・ドート・プロヴァンス)県のデュランス川右岸に点在するpierrevertを含む9つのコミューンからなる村名アペラシオン。当初11のコミューンがあったが、現在2つのコミューンはワインを生産していない。土質は石灰質粘土。 赤(60%):主要品種グルナッシュ、ヴェルメンティーノ(あわせて50%)。補助品種クレレット、サンソー、Téoulier。 ロゼ(30%):主要品種グルナッシュ、シラー(合わせて70%以上)。補助品種カリニャン、サンソー。 白(10%):グルナッシュ・ブラン、ヴェルメンティーノ、ユニ・ブラン、クレレット、ルーサンヌ。 赤はシカやウサギなどジビエや猟鳥に、ロゼと白は淡水魚を使ったオート・プロヴァンスの郷土料理がよく合う。
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