Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||
目 次 | |||||||||||||||||
コート・デュ・ローヌ産地地図 |
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北部ローヌ | 南部ローヌ | ||||||||||||||||
136. Côtes du Rhône(コート・デュ・ローヌ)ローヌ:1936。ローヌ川流域のワイン産地。Vallée du Rhône(ヴァレ・デュ・ローヌ)と呼ぶこともある。北のVienne(ヴィエンヌ)から南はAvignon(アヴィニョン)まで、南北約200km 、東西は南部ローヌで約200km に及び、Rhône(ローヌ)、Loire(ロワール)、Ardèche(アルデッシュ)、Gard(ガール)、Drôme(ドローム)、Vaucluse(ヴォークリューズ)の各県に広がる。Vienne から Valence (ヴァランス)にかけてのCôtes-du-Rhône septentrionales またはHaute Rhône(北部ローヌまたはローヌ上流部)と、Montélimar(モンテリマール)から AvignonにかけてのCôtes-du-Rhône méridionalesまたはBas Rhône(南部ローヌまたはローヌ下流部)と大きく2つのゾーンに分けられる。 全体の広域AOCは1936年にRhône、Loire、Ardèche、Drôme、Vauclus、Gard各県の44,000haがCôtes du Rhôneとして取得。INAO発足後初のAOC。 1966年にはArdèche, Drôme, Vaucluse, Gard各県の95のコミューンがCôtes du Rhône villagesとしてAOCを取得。 コート・デュ・ローヌの中には村名、生産者名など28の独立したAOCを有するアペラシオンがある。 力強い赤ワインが有名だが、赤、白、ロゼの比率は、赤 31% 、白 60.5% 、ロゼ 8.5% で、年間総生産量は4億6千5百万本。 赤ワインの主要品種は、シラー、グルナッシュ、ムールヴェドル。許可されている補助品種はサンソー、カリニャン、Calitor(カリトー)、Counoise(クノワーズ)、Marselan(マルスラン)、Muscardin(ミュスカルダン)、Camarèse(カマレーズ)、Vaccarèse(ヴァカレーズ)、Picpoul(ピクプル)、Terret(テレ)、Grenache gris(グルナッシュ・グリ)。北部ローヌではシラー単一の赤が主体で、南部ローヌでは主要3品種のアッサンブラージュが主となる。 白ワインの主要品種は、マルサンヌ、ヴィオニエ。許可されている補助品種はGrenache blanc (グルナッシュ・ブラン)、クレレット、Bourboulenc(ブールブラン)、ユニ・ブラン、Maccabeo(マカベオ)、Picardan(ピカルドン)、Picpoul blanc(ピクプル・ブラン)、Muscat à petit grainミュスカ・ア・プティ・グレン)、ルーサンヌ、Vermentino(Rolle)(ヴェルメンティーノ別名ロール)。 137. Beaumes-de-Venise(ボーム・ドゥ・ヴニーズ)ローヌ:2005。ヴォークリューズ県のBeaumes-de-Venise、Lafare(ラファル)、La Roque-Alric(ラ・ロック・アルリック)、Suzette(シュゼット)という4つのコミューンで作られる赤ワインのみに認められた村名アペラシオン。赤ワイン用品種を生産する農家の90%以上が小規模農家であるため、協同組合での生産がほとんど。土質は石灰岩の基盤層に堆積した砂岩や石灰質砂岩礫と砂混じりの柔らかい表土。 主要品種:グルナッシュ50% 以上、シラー25% 以上、補助品種:ムールヴェドルと5%以内の白ブドウ品種を合わせて10% 以内。濃いルビー色。赤や黒の果物の香りになめし皮、森の下草、スパイスの複雑なアロマ。がっしりしたボディで果実味に溶け込んだタンニンとミネラルのさわやかさを併せ持つのどごしのいい味わい。牛肉の赤ワイン煮込みや仔羊のロースト、強いチーズに合う。熟成期間5~10年。
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