Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide- | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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138. Château-Grillet(シャトー・グリエ)ローヌ:1936。北部ローヌ、ローヌ川右岸のVérinにあるAOC Condrieu(コンドリュー)を代表する小さなシャトーが所有するわずか3.5haの単一畑でAOCを獲得した稀有な白ワイン。年間生産量は10,000本に満たない。土質は花崗岩の風化土。 白:ヴィオニエ100%。澄んだ麦わら色。熟成すると緑がかった輝きを発する。アプリコットや桃のアロマにミネラルのニュアンス。とろりとして滑らかな口当たり。まろやかで喉ごしがよく、余韻が長い。豚肉やウサギ、ローヌ川のカワマスやサーモンのグリルがよく合う。地元の山羊乳チーズ、リゴット・ドゥ・コンドリューとの相性も抜群。熟成期間2~3年。 画像は143. Condrieu参照。 139. Châteauneuf-du-Pape(シャトー・ヌフ・デュ・パプ)ローヌ:1936。南部ローヌを代表する村名アペラシオン。村名は「教皇の新しい城」という意味。320軒の生産者がある。土質は砂礫混じりの粘土と石灰質粘土。地表はgalets roulés(ガレ・ルーレ)と呼ぶこぶし大の白い円礫で覆われているのが特徴で、この礫が太陽光を反射するとともに熱を蓄えて、夜の冷え込みからブドウの木を守るため糖度の高いブドウを実らせる。 赤(97%):主要品種、グルナッシュ、シラー、ムールヴェドル。補助品種として少量のクレレット、サンソー、Picpoulピクポル、Terret noir(テレ・ノワール)、Muscardin(ミュスカルダン)、Counoise(クノワーズ)を使うことが認められているが、生産者によってその割合はさまざまで使わないことも多い。そのためさまざまな個性のワインを楽しむことができるのもシャトー・ヌフ・デュ・パプの特性。赤はアルコール度数が高め。紫を帯びた濃いザクロ色。赤い果物やスパイス、なめし革、トリュフ、甘草など複雑なアロマ。しっかりした骨格で甘みと酸味のバランスがよく、際立つ果実味に溶けた絹のようなタンニンのまろやかな舌触り。繊細でエレガント。シカやイノシシの赤ワイン煮込み、野ウサギのトリュフソース、野ヤギのペッパーソースなどジビエとの相性は格別。赤身肉や仔羊のグリル、強いチーズともよく合う。熟成期間5~10年。よい年のものはさらに長期熟成が可能。 白(3%):主要品種ルーサンヌ。補助品種としてPicardan(ピカルドン)、Vaccarèse(ヴァカレーズ)、Bourboulenc(ブールブラン)の使用が認められているが、生産者によって割合はさまざま。澄んだ黄金色。ブドウの花やスイカズラ、スイセンの香り、ふくよかでフレッシュなのどごし、ミネラルもあり繊細でエレガント。余韻が長い。白身肉や山のシャルキュトリ、鶏肉のキノコソースなどと相性がいい。ハードタイプのチーズ、ブルーチーズ、シェーブルチーなどにも合わせられる。5年くらいで飲み頃になり、後香にトリュフが現れる。
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