Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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140. Châtillon-en-Diois(シャティヨン・アン・ディオワ)ローヌ:1975。北部ローヌ、Drôme(ドローム)県、Drôme川上流域。Châtillon-en-Dioisを含む13のコミューンに認められた村名アペラシオン。土質は石灰質粘土。
赤とロゼ(75%):主要品種:ガメ75% 以上。補助品種:シラーとピノノワール25% 以下。赤紫色。赤い果物の香りにカシワの葉やミネラルのニュアンス。ほどよいタンニンがあり、フルーティな味わい。牛肉、豚肉、鶏肉のローストなどと合う。15~16℃で供する。熟成期間3~5年。
セニエで作られるフルーティなロゼは8~10℃で若いうちに飲む。
白(25%):アリゴテとシャルドネのアッサンブラージュ。澄んだ淡い黄金色。白い花や柑橘のアロマに若草のニュアンス。鶏肉のクリーム煮やシーフードに合う。8~10℃で若いうちに飲む。

141. Clairette de Bellegarde(クレレット・ドゥ・ベルガルド)ローヌ:1949。南部ローヌの地区AOCCostières-de-nîmes(コスティエール・ドゥ・ニーム)の中のコミューンのひとつで作られる白ワインの村名アペラシオン。土質は地元でgressと呼ばれるフリントを多く含む石灰質土壌で地表はガレ・ルーレに覆われている。
白:クレレット100%。淡い黄金色。白い花や柑橘、蜂蜜などのアロマ。バターやアーモンド、焼き立てのパンのニュアンス。ほどよい酸味があり、フルーティで辛口。生の貝類や甲殻類、シェーブルチーズなどとよく合う。7~8℃に冷やして若いうちに飲む。
ラングドックのAOCに含めることもある。
画像は145. Costières de Nîmes参照。

142. Clairette de Die(クレレット・ドゥ・ディー)ローヌ:1942。北部ローヌ、ドローム県のローヌ川とドローム川の流域に広がる31のコミューンで産出する発泡性白ワインのアペラシオン。土質は石灰質粘土と泥灰質土。
クレレット100%か、Muscat blanc à petits grains(ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グレン)75%以上とクレレット25%以下のアッサンブラージュ。0℃に保たれた発酵槽で長時間発酵させる。糖が完全にアルコールに変わる前に瓶詰めして2次発酵するものと、シャンパーニュの伝統的製法と同様1次発酵の終わったものに蔗糖を加えて瓶内2次発酵させるものの2種ある。うっすらと黄色味を帯びた透明。白い花や柑橘、ライチなどのアロマ。ドゥミ・セックで生ガキとの相性が特にいい。1~2年のうちに飲む。

143. Condrieu(コンドリュー)ローヌ:1940。北部ローヌ、ローヌ川右岸のVérin村の中のCondrieuというコミューンに認められた村名アペラシオン。土質は花崗岩の風化土。石垣を積んだ急斜面の畑。
白:ヴィオニエ100%。金箔のような輝きを持つ澄んだ黄金色。スミレやアイリスのような田園に咲く花の香り。アプリコットや桃のアロマにミネラルのニュアンス。とろりとして滑らかな口当たり。まろやかで喉ごしがよく、余韻が長い。カワマスのムース、ウナギのグリル、エクルヴィス、白ソーセージなどグルメ向きの料理がよく合う。地元の山羊乳チーズ、リゴット・ドゥ・コンドリューとの相性も抜群。熟成期間2~3年。
ヴィオニエはコート・デュ・ローヌ固有の最高品質の白ブドウで、ローマ時代以来2千年以上の栽培の歴史を持つが、栽培が難しく収量にもばらつきがあることからコンドリュー以外ではほとんど栽培されなくなり、地理的に近いブルゴーニュのシャルドネの人気が高くなったこともあって知る人も少なくなっていた。最初にコンドリューに光を当てたのがすぐ近くのヴィエンヌにラ・ピラミッドというレストランを構えていたフェルナン・ポワン。今ではフランスで最も偉大な白ワインの一つと評価される。ポワンはポール・ボキューズやトロワグロ兄弟の師匠としてつとに有名。
136のChâteau-Grilletはコンドリューの中でも単一畑で独立したAOC認証を受けた特別な生産者。


 
コンドリューの畑 シャトー・グリエ
     
シャトー・グリエのカーヴ シャトー・グリエ             コンドリュー
    
リゴット・ドゥ・コンドリュー ウナギの蒸し煮クリームソース