| Ecole de français du Kansai －Traduction, Interprétariat, Guide－ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 目 次 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 279. Gaillac（ガヤック）Sud-Ouest：白1938、赤とロゼ1970。タルン県のGaillacを中心とした地域アペラシオン。4つの地区に分けられ、それぞれに特徴のあるワインを作っている。①タルン川右岸地区（La rive droite（ラ・リヴ・ドロワット）、280のAOC Gaillac Premières Côtes（ガヤック・プルミエール・コート）はその一部。6つのコミューンがあり、土質は石灰質粘土。②「フランスの最も美しい村」の一つCordes-sur-Ciel（コルド・シュル・シェル）を中心とした山間地区Le pays Cordais（ル・ペイ・コルデ）。26のコミューンがあり、土質は薄く堆積した石灰岩の風化土。白ブドウ品種の栽培に向く。③タルン川左岸地区La rive gauche（ラ・リヴ・ゴーシュ）。20のコミューンがあり、土質は大きめの礫や砂利を含む砂質土。黒ブドウ品種の栽培に向く。④少し上流でタルン川を挟んだLa zone de Cunac（キュナック地区）。9つのコミューンがあり、土質は酸性の頁岩風化土。プリムール・ワインに使うガメの栽培に向く。 赤（59%）とロゼ（8%）：主要品種デュラ（20％）、フェール・セルヴァドゥ（40％）、シラー（25％）。補助品種カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、ガメ、メルロー、Prunelard（合わせて15 %以内）。赤には通常のワインとプリムール・ワイン（ヌーヴォー）がある。赤の若いものはフルーティでスパイシー。カスレやカモのロティ、シャルキュトリ、Brie de Melun（ブリ・ドゥ・ムラン）など白カビチーズとも合う。熟成の進んだものは黒い果実のアロマとコショウや甘草のようなニュアンスを持ち、骨格のしっかりした強いワインになる。ジビエや地元の牛肉、子羊料理、Cantal（カンタル）、Laguiole（ラギオル）、Ossau-Iraty（オッソー・イラティ）など強い羊乳チーズと合う。赤のプリムールは11月の第3木曜日に解禁となる。ガメが主要品種で、フルーティで滑らか。シャルキュトリや焼き栗、フロマージュ・フレなどと合う。 ロゼは赤の品種をプレスして絞り、果皮の色の出た果汁を使う。フレッシュでフルーティ。バーベキューなどによく合う。 白：Len-de-l'el（Gaillacだけのオック語の品種名、フランス語名LendelelまたはLoin-de-l'œil）30％以上、Mauzac blanc、Mauzac rose（合わせて40 %以内）、ミュスカデル（15％以内）。アクセサリー品種としてオンダンス、ソーヴィニョン・ブラン、セミヨンを合わせて15％まで使うことが認められているが、AOCの規定でセミヨンは2028年までしか使えない。白には辛口、甘口、ムスーがある。 辛口の白はりんごやマルメロ、柑橘のアロマ、フレッシュで上品な味わい。フリュイ・ドゥ・メールや柔らかい山羊乳チーズなどと相性がいい。 甘口の白の糖度は50g/ℓ。南国の果物やドライフルーツ、蜂蜜などのアロマ、甘く滑らかな口当たり。フォワグラやロックフォールとよく合う。 発泡性白ワインは、辛口の白と同じ品種で、2次発酵は瓶内で行う。アペリティフから魚料理、デザートまで広く合わせられる。 280. Gaillac 1er Côtes（ガヤック・プルミエール・コート）Sud-Ouest：1938。AOC ガヤックのうちタルン川右岸地区の中心部に位置するBernac（ベルナック）、Broze（ブロズ）、Cahuzac-sur-Vère（シュザック・シュル・ヴェール）、Castanet（カスタネ）、Cestayrols（セステロル）、Fayssac（フェサック）、Gaillac、La bastide-de-Lévis（ラ・バスティード・ドゥ・レヴィ）、L’isle-sur-Tarn（リスル・シュル・タルン）、Montels（モントル）、Senouillac（スヌイヤック）という11のコミューンで作られる白だけを対象に分割されたアペラシオン。栽培面積はわずか8ha。土質は石灰質粘土。 主要品種：Len-de-l'el、Mauzac blanc、Mauzac rose、ミュスカデル。補助品種：オンダンス、ソーヴィニョン・ブラン（合わせて50％以内）。ブドウは皮ごとつぶして1次発酵したのち時間をかけて2次発酵を行うためアルコール度数は高くなる。澱下げの終わったワインは木製の大樽で熟成させるため辛口で保存性が高い。若いうちから飲めるが、熟成させることで白い花や白い果物、トロピカルフルーツなどのアロマが際立つようになる。ソースで仕上げた白身肉、魚、エビ・カニ、ハードタイプのチーズなどと相性がいい。5～10年が飲み頃。
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