Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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277. Floc-de-Gascogne(フロック・ドゥ・ガスコーニュ)Sud-Ouest:1990。ジェール、ランド、ロット・エ・ガロンヌの3県にまたがるGascogne(ガスコーニュ)と呼ばれる地方で広く作られる甘口のvins de liqueur(ヴァン・ド・リキュール)のアペラシオン。アルマニャックArmagnacとブドウ果汁を1:2で混ぜたもので果汁は発酵しない。ジェール県での生産量が80%に上る。
白とロゼがあり、いずれもアルコール度数は16~18度である。
白:緑がかった黄色で、アルマニャックの華やかな香りに加えてナシ、マルメロ、ライチ、蜂蜜、スミレのようなアロマ。果汁をとる品種は、主要品種コロンバール、ユニ・ブラン、グロ・マンサン。アクセサリー品種Baroque、Folle blanche、モーザック、プティ・マンサン、ソーヴィニョン・ブラン、ソーヴィニョン・グリ、セミヨン。
ロゼ:薄い琥珀色で、アルマニャックの華やかな香りに加えて赤い果物、カシス、プラム、キイチゴ、蜂蜜のアロマ。果汁をとる品種は、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、コット、フェール・セルヴァドゥ、メルロー、タナ。
どちらも食前酒にも食後酒にも向く。保存期間は12~15年。よい年のものは20~30年も保存可能。5~6℃に冷やして飲む。

278. Fronton(フロンタン)Sud-Ouest
:1975。オート・ガロンヌ県の9、タルン・エ・ガロンヌ県の11のコミューンで作られる赤とロゼのアペラシオン。Toulouse(トゥルーズ)の北に広がっていることからvin des Toulousainsとも呼ばれる。土質は地域によって①沖積作用で中央山塊からもたらされた石灰質砂岩の風化土からなる泥灰土、②赤色泥灰質粘土、③礫や砂利が多く混じる河川堆積の粘土の3種に分かれる。
赤(60%)、ロゼ(40%):主要品種 Négrette(50%以上、南西部の古い品種)。補助品種 シラー、マルベック、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、フェール・セルヴァドゥ、ガメ、サンソー、Mérille(南西部の古い品種)。Négrette はFrontonのテロワールによく合っており、力強く、黒く、タンニンの豊富な個性的な赤ワインを生む。ここ以外ではカリフォルニアで成功しておりPinot St. George(ピノ・セント・ジョージ)という名で呼ばれる。
赤は濃い赤紫色で桑の実やカシスのような黒い果実、スミレやシャクヤクの花のアロマに甘草やコショウのようなスパイシーなニュアンスがある。ビロードのようにエレガントで滑らかなタンニンを持ち、熟成すると骨格のはっきりしたより複雑な味わいになる。4~7年で飲み頃になる。トゥルーズの名物料理cassoulet(カスレ)との相性が抜群。
ロゼはNégretteの特徴がよく表れた愛らしいアロマでフルーティ。後味の余韻が長く続く美食向きのロゼ。若いうちに飲む。


Gascogneの谷                       

Gers県の風景
   
フロック・ドゥ・ガスコーニュのドメーヌ    白      ロゼ
トゥルーズBasilique Saint-Sernin 世界遺産ミディ運河
              

 vin des Toulousains赤   ロゼ         Négrette                         cassoulet