Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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269. Coteaux-du-Quercy (コトー・デュ・ケルシー)Sud-Ouest:1999。タルン・エ・ガロンヌ県の18、ロット県の15のコミューンに認められた比較的新しいAOC。土質は石灰質粘土。
赤とロゼを作る。主要品種はカベルネ・フラン(60 %以内)。補助品種メルロー、コット、タナ、ガメ。赤は赤い果実や花、スパイスのアロマが豊か。骨格がしっかりしてふくよかな味わい。5年程度で飲み頃になる。ロゼは軽い酸味があってフルーティ。若いうちに飲む。
ケルシー地方はロット川流域からドルドーニュ川にかけての地域で、フォワグラやトリュフの名産地黒ペリゴールとも重なる美食の郷として知られる。
 また、旧石器時代の壁画洞窟が集中するvallée de la Vézère(ヴェゼール渓谷)や「フランスで最も巡礼者が集まる聖地」と言われるRocamadour(ロカマドゥール)など史跡の宝庫でもある。
270. Côtes de Bergerac(コート・ドゥ・ベルジュラック)Sud-Ouest:1955。AOC ベルジュラックの90のコミューンと範囲が重なるが、使われる品種とアッサンブラージュの比率の違いによって異なるワインだけを分離したローカル・アペラシオン。赤と中甘口、甘口の白を作る。AOC Bergeracのロゼと辛口の白は含まれない。
赤:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、コット、Mérille(AOC Bergeracでは使わない)。ベルジュラックより色は濃く、干したプラムや果物の砂糖煮のような甘いアロマが加わる。タンニンが豊富でより強いボディであるため飲み頃になるまで4~5年はかかる。よい年のものは10年以上の保存が可能。
白:主要品種セミヨン。補助品種ソーヴィニョン・ブラン、ソーヴィニョン・グリ、ミュスカデル(AOC Bergeracで使うユニ・ブラン、シュナン・ブラン、オンダンスは使わない)。輝きのある麦わら色で、果物の砂糖煮のような心地よいアロマ。まろやかな甘味があり、すっきりとした後味のいい飲み口。ソースで仕上げた魚料理やサラダ、ブルーチーズなどによく合う。食前酒にも最適。


聖地Rocamadour ケルシーの畑
           
    ケルシー赤          ロゼ          フォワグラのステーキ       トリュフのオムレツ  
 
コート・ドゥ・ベルジュラックの畑 コート・ドゥ・ベルジュラックのカーヴ
   
  赤                 白                  甘口白   カワマスのグリエバターソース