Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
カルナック 古墳の隣の古墳ホテル エルドゥヴァン 危ないぞ! 海辺のレストラン
はじめに
やっぱりフランス旅は
いきなり面白い
ブルトン
またはケルトの国
メガリス Megalithes
ブルターニュ公国の古都
小さな海 
―mor bihan―
メガリス研究発祥の地
地の果て Finistere
 
ブルトンの村・建築
ブルトンの村・建築
ブルターニュの最深部
―フィニステール北岸―
谷の町モルレー Morlaix
パリに戻ってさらに考えてみた
古墳の隣の古墳ホテル

 2003年に初めてここを訪ねたときには、オテル・ド・テュミュリュHotel de Tumulusという宿に泊まった。直訳すれば古墳ホテルだが、その名のとおりサン・ミッシェル古墳のふもとにある。その旅行で初めてレンタカーを借りたのだが、フランスの道路事情をよく知らないままに計画を立てたものだから、予定より5時間も遅れて夜10時過ぎにホテルに到着するという大失敗をしてしまった。途中の田舎道ではレンタルした携帯電話もつながらないし、不安な気持ちで予約していたアンティ・グインというホテルの前に滑り込んだら、真っ暗でドアには鍵がかかっている。腹ペコだし目の前も真っ暗になりそうだったが、もう一度電話してみたらつながった。「どこにいるんだ」と聞かれて「今お宅の前にいる」と答えたら、「今そっちは休業中だから迎えに行く」だと、あらら。しばらくするとすごく不機嫌そうなマダムが車で来てくれた。それでもホテルに入るとフロントのお兄さんが親切な若者で、「食堂はもう閉まっちゃったから、ハム、チーズにサラダとパンぐらいでよかったら僕が作ってきてあげる」と言ってくれて、部屋まで届けてくれたのはありがたかった。
本当は旨いと評判らしい海鮮料理を楽しみにしていたので、リベンジで今回もこの宿に泊まりたかったのだが、予約を入れてみたら全面改装中で休業しているとのことだった。

 サン・ミッシェル古墳は細長い隅丸長方形で丘陵の先端部に築かれたものだ。内部には複数のドルメンが納められており、前の年に再発掘していたということで、登ってみると埋め戻した土の下から防水シートがのぞいている。墳丘の上にサン・ミッシェル礼拝堂が建っていて、小さなケルト様式の十字架が立てられている。前の年に再発掘していたということで、登ってみると埋め戻した土の下から防水シートがのぞいている。以前は礼拝堂の地下で石室を公開していたのだが、残念ながら内部を見ることはできなかった。
墳丘から下ると潅木の林と畑が広がっている。細い道を歩いていたら、石造りの小さな祠のようなものを見つけた。近づいてみると中に石造の大きな水盤があり水があふれている。建築年代は不明だが結構古そうで、こういった泉が昔から大切にされていたことがわかる。