Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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6. Bourgogne(ブルゴーニュ)18

98. Monthélie(モンテリー)ブルゴーニュ:1937。コート・ドール県コート・ドゥ・ボーヌの村名アペラシオン。16の1級クリマを持つ。土質は礫混じりの泥灰質土と赤っぽい石灰質粘土。
赤(87%):ピノ・ノワール100%。美しいルビー色。赤や黒のベリー、スミレ、芍薬など花の香り。熟成すると森の下草やシダのアロマが出てくる。ビロードのように滑らかで繊細なタンニンを持ち、肉付きがよく豊かな味わい。肥育鶏や仔羊のロースト、ウサギやアンドゥイエット(内臓のソーセージ)のグリルなどと相性がいい。白カビチーズともよく合う。熟成期間8~10年。
白(13%):シャルドネ100%。黄金色。白い花やヴァニラ、リンゴ、ヘーゼルナッツなどのアロマ。甘みと酸味のバランスがよくやわらかな味わい。魚のタジンや焼いた海老と相性がいい。ブルーチーズやウォッシュタイプのチーズにもよく合う。熟成期間3~5年。

99. Montrachet(モンラッシェ)ブルゴーニュ64.Chassagne-Montrachet(シャサーニュ・モンラッシェ)の項を参照。

100. Morey-Saint-Denis(モレ・サン・ドニ)ブルゴーニュ:1936。コート・ドール県コート・ドゥ・ニュイの村名アペラシオン。20のプルミエール・クリュ・クリマを持つ。土質は、斜面上部は魚卵状石灰岩を含む石灰質粘土。下部はウミユリ石灰岩を含む泥灰土。プルミエール・クリュはエチケットにクリマ名を記載できる。モレ・サン・ドニに4つあるグラン・クリュ・クリマは別のAOC。格付けを持たない畑のワインはコート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュに含まれる。
赤(97%):ピノ・ノワール100%。紫を帯びたルビー、深紅、凝縮したガーネット色。カシス、ブルーベリー、さくらんぼ、プラムの香りに麝香、甘草、なめし革、苔、トリュフなど複雑なニュアンス。ボディの強さと果実味のバランスがよく、滑らかなタンニンでコクのある味わい。赤ワインソースのジビエ、赤身肉のグリル、ジゴ・ダニョー、ブフ・ブルギニョン、ウサギや鶏肉の赤ワイン煮込みなどブルゴーニュ料理にぴったり。エポワスなど強いチーズとの相性もいい。熟成期間10~20年。よい年のものはさらに長期熟成が可能。
白(3%):シャルドネ100%。生産量は少ないが、しっかりした辛口で豊満な味わい。

101. Musigny(ミュズィニー)ブルゴーニュ:1936。コート・ドール県コート・ドゥ・ニュイのChambolle-Musigny村に2つあるグラン・クリュ・クリマのひとつ。土質は石灰岩礫の少ない赤っぽい石灰質粘土。急斜面であるため表土の厚みは薄い。
赤(92%):ピノ・ノワール100%。デリケートで深みのある紫紅色。野バラ、スミレ、カシス、キイチゴの香り、熟成を経るとなめし革、毛皮、腐植土のニュアンスが現われる。肉付きがよく豊富なタンニンとのバランスが絶妙。余韻が長く気品がある味わい。猟鳥、合鴨、仔羊などのローストや赤ワインソースと相性がいい。白カビチーズともよく合う。熟成期間15~30年。
白(8%):シャルドネ100%。ただ1軒の生産者がわずか0.66haの畑で年間3000本しか作っていない希少なもの。輝く黄金色で、スミレとアーモンドの香り。繊細な味わいはほかのどんなワインにも似ていない。イセエビ、オマール、エクルヴィスなど上等な甲殻類との相性が抜群。熟成期間3~8年。

Monthelie村Saint-Germain-d'Auxerre教会 Château de Monthelie
モンテリーのブドウ畑
Morey-Saint-Denisのノートルダム教会 Morey-Saint-Denis村
     
Morey-Saint-Denisのクリマ  赤         白
Chambolle-Musignyのクリマ Chambolle-MusignyのSainte Barbe教会
   
ミュズィニーのブドウ畑 赤         白