Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
   
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151. Côtes du Vivarais(コート・デュ・ヴィヴァレ)ローヌ:1999。南部ローヌ、ローヌ川右岸のアルデッシュ県の9つ、ガール県の5つ、計14のコミューンで構成される地域アペラシオン。アルデッシュのOrgnac l'Aven(オルニャック・ラヴァン)、Saint-Montan(サン・モンタン)、Saint-Remèze(サン・ルメズ)の3つのテロワールが特に名高い。
赤(50%):主要品種グルナッシュ(30%程度)、シラー(40%程度)。アクセサリー品種サンソー、マルサンヌ。真紅または赤紫色。黒い果実とスパイスのアロマ。比較的強いタンニンと生き生きした果実味に心地よい酸味のあるフレッシュな飲み口。ジビエや赤身肉のグリル、鴨胸肉の赤ワインソースなどと相性がいい。3~5年以内の若いうちに飲む。
ロゼ(45%):主要品種グルナッシュ(60~80%)。アクセサリー品種、サンソー、マルサンヌ。強めのバラ色。赤と共通するアロマ。フレッシュな果実味が身上。鶏肉やハト、ウサギなどの赤ワインソースとよく合う。3~5年以内の若いうちに飲む。
白(5%):主要品種グルナッシュ・ブラン(50%程度)。クレレット、マルサンヌ(合わせて30%程度)。アクセサリー品種ヴィオニエ、ルーサンヌ(合わせて20%以上)。淡い黄金色。白い花や柑橘の香り。ミネラルが豊富でフレッシュな飲み口。魚料理全般、ハードタイプのチーズなどとよく合う。3年以内に飲む。
ヴィヴァレは1本あたりの平均価格が4~6ユーロと安いが、決して品質が劣るわけではなく、コストパフォーマンスは高い。

152. Crémant de Die (クレモン・ドゥ・ディ)ローヌ:1993。
解説と
画像は142. Clairette de Dieの項参照。

153. Crozes-Hermitage ou Crozes-Ermitage(クロズ・エルミタージュ)ローヌ:1937。北部ローヌ、ドローム県のローヌ川が大きく東に蛇行する左岸、Crozes-HermitageとTain-l'Hermitage(タン・レルミタージュ)の11のコミューンの村名アペラシオン。著名な産地Hermitageの北側を囲むように丘陵が広がっている。比較的なだらかな地形で日当たりがよい。土質は石灰岩の基盤層に堆積した石灰質粘土や花崗岩質土壌で、畑によって石灰岩礫や珪質岩礫、砂などが混じる。
赤(90%):主要品種シラー(85%以上)。アクセサリー品種マルサンヌまたはルーサンヌ(15%以内)。シラー100%のものが多い。輝きのあるザクロ色。赤い果実の香りで、熟成するとスパイスやなめし皮のニュアンスが現れる。なだらかな地形が反映してかシラーにしてはタンニンが強くなく、フルーティでエレガントな口当たり。若いうちはシャルキュトリ、ウサギや鶏肉のクリームソース、食後の白カビチーズなどと合わせる。熟成したものは子羊や赤身肉、ホロホロ鳥のローストなどによく合う。15~17℃で供する。熟成期間3~8年。
白(10%):マルサンヌまたはルーサンヌの単一品種。輝きを持つ黄金色。花の香りにドライフルーツのニュアンス。まろやかでフルーティな辛口。魚のグリルやオマールのパテとの相性がいい。10℃前後で若いうちに飲む。
画像は156. Hermitage ou Ermitage参照。

フォワグラのステーキ ホロホロ鳥のロティ