Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
はじめに
トゥルーズToulouse

カルカッソンヌCarcassonne

ロカマドゥールRocamadourと
ロスピタレL’Hospitalet
スーイヤックSouillac
クロマニョン人の故地
あとがき―パリにて―
附:この旅で訪れた世界遺産
あとがき―パリにて―

パリの二つ星ホテルはよーっく調べよう


 
サン・ジェルマン・デ・プレ教会を見に行きたいということで、パリでの宿はその近くで探した。インターネットで調べていたら、レセプシオン前のホールに手で扉を開け閉めするようなレトロなエレベーター、その横に磨きこまれた木の手摺の階段という、古びた感じのよさそうな二つ星ホテルをみつけ、うまい具合に英語のページがあったものだから、そこに予約のメールを入れた。
  いざ着いてみたら、ホームページの写真は確かにそのとおりなのだが、想像していたサイズの3/1ほどしかない。エレベーターは幅60㎝ぐらいしかなく、スーツケースを載せたら人一人乗るのがやっとである。それも5階までしかなく、われわれが泊まる6階へは幅60㎝のぎしぎしいう螺旋階段を登らなければならなかった。そのうえ部屋のドアの前に踊り場もない。たぶん風呂付の部屋がそこしかなかったのだろうが、まあパリの屋根裏部屋というものに実際に泊まれたのは貴重な経験だったと言っておこう。エレベーターを降りた5階では若い男女が部屋のドアを開けっ放してなにやらきゃあきゃあ騒いでいたし、下宿屋みたいな宿なのかなと思っていた。
  翌朝一階のラウンジで朝食をとっていたら、降りてくる客がみんな中学生か高校生みたいな子供ばかりで、しかも全員英語をしゃべっている。挙句にチェックアウトのとき連れ合いが話しかけたら、メキシコ系みたいな顔の宿のマダムまでが「わたしフランス語は苦手なの」と言い出して、「こんなホテルどうやって見つけたの?」なんてことまでおっしゃる。どうやら英語圏の若者が安く旅するための宿らしいということに最後になってようやく気がついた。
  ガイドブックに載ってない宿は三ツ星以上でないとだめかもね。