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スーイヤック Souillac
ロカマドゥールの北東、国道がドルドーニュ川と交わるところがスイヤックである。ここのサント・マリー修道院Abbatiale Ste-Marieは、礼拝堂に保存状態のいいロマネスク彫刻がたくさん残っていることで知られている。なかでも、「踊るイザヤ」と呼ばれているレリーフは正面扉の脇壁面を飾る大型のもので、身をよじった姿の預言者イザヤが書物を掲げ、その一節を指差して預言を伝えている場面を現しており、大方動きに乏しいロマネスク彫刻の中にあってユーモラスな躍動感のある異色の傑作だ。
この礼拝堂の入り口にある水盤は赤い大理石で造られており、かなり古いものだろう。これが帆立貝の形で、ここもまたサン・ティアゴ・デ・コンポステラの巡礼道の脇街道であることがわかる。
今回残念ながら訪ねることができなかったのだが、すぐ近くのモワサックMoissac にあるサン・ピエール教会Eglise St-Pierre のエレミヤ像が「踊るイザヤ」とそっくりで、同じ作者によるものだと言われているらしい。
写真はモワサックMoissac にあるサン・ピエール教会Eglise St-Pierre のエレミヤ像です。後日訪ねてきました。(追記)
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