Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
 
 
 
 
終わりのない戦い
パズルがはまる
「自分なり」の危うさ
地獄も見ます
心臓に毛が生える!!
うんと悩んで「語楽」へと
フランス語との馴れ初め
和訳を超える翻訳へ
フランス語大好き
飽きない飽きさせない

フランス語との馴れ初め


フランス語を勉強し始めて早10年は経っている。まさか、ここまでの付き合いになるとは思ってもみなかった。なにしろ、出会いはNHKのテレビ講座。ちょうど4月だったのと、なんか新しいことやってみたくて選んだ。昔から、フランスに関するものが好きといえば好き、フレンチポップスや絵画、サクソフォンなど興味のあるものは意外とフランスに繋がっていた。
そのNHKのテレビ講座は気軽なことから2~3年は趣味で続けていた。でも、何か物足りなくなってきて、仏検を受けてみることに。意外に3級まではNHKの知識だけで受かり、調子に乗って当時は準2級がなかったので2級を受けてみたら筆記の問題が多く、スペルが全く書けないことを痛感。Bonjourのスペルでさえ迷うレベル。それから、こりゃいかんと始めたのがフランス人とのメール文通だ。

今でもあるのか分からないけど、当時はそういう外国語で文通相手を探すサイトがあった。もちろん恋人探しなど不真面目な動機の人たちもいるが、そこから選んでいった友達とスペルも分からぬまま市販の会話本から丸写しをしたり、紙の辞書をめくりながらメールを書いていった。過去形の書き方なども文通相手から教わったものだ。いつからか、その友達らが京都に来た時にフランス語で案内したいというのが夢になった。

私の初めてのフランス旅は一人旅で、その文通相手の中のおばさんの家で泊まらせてもらい、他の文通友達を訪ねるという旅だった。カタカナのようなひどいフランス語で話したのを今でも覚えている。でかいカフェオレボウル、健康に気をつけていると言いながら異様にパンにバターを塗るフランス人、おつりを間違えるスーパーのレジ、ポケットから出てくるくしゃくしゃの一度使ったであろうティッシュ、おフランスという響きとは程遠い汚ない道路やメトロ、かと思えばあり得ないスケールの美術品のような建物に景色、すべてに圧倒された。一番気に入ったのはお店で必ず言う挨拶に笑顔。


それから関西日仏会館の一般クラスでフランス語を学び、さらにフランスにはまっていった。最終的にはワーキングホリデーで1年間フランスに行ってしまうという、NHKを始めたころには想像もつかない結果に。帰国後、今のこの翻訳のクラスに入ることになる。独学から始めた手前、ボキャブラリーの偏りや文法などの知識不足を補いたかったから。でも、このクラスでぶつかった壁はそんなことよりも日本語の難しさだった。フランス語の単語を調べることで、知らない日本語にぶつかり驚愕した。広辞苑を使用することも実際多い。それでもフランス語を訳すことで日本語が豊かにもなった。外国語を学ぶために必要なことは、まず自分の母国語や国を知ることからなのかもしれない、それがこのクラスで学んだことだ。

フランス語を書く練習のため個人で続けている私のフランス語ブログです。
京都を中心に日本の情報をフランス語で書いています。

仏→日 逐次通訳と翻訳(中級)クラス受講生