|
終わりのない戦い
受講生としての感想
このクラスでお世話になる中で痛感するのは、いかに自分がわかっていないか、そして、視点を変えることは到底一人ではできない、という2点です。
1つわかると、3つわからないことが増える。
なんとか消化できた♪と喜んだら、それがまたわからないことを生んでいる。
その繰り返しです。
社会が刻々と変遷し、物事が善につけ悪につけ姿を変えていくのは一定である以上、これは言語を追いかける者の宿命でもあります。
それにしても、もうちとマシになれないものか、とジタバタする日々ですが、ありがたいことに先生や同級生の皆さんから貴重なヒントをたくさん頂戴し、いかに自分の見方が偏っていたか、それに毎回気づかせていただいています。
ある年齢以上になると、そういう場に、またそういう方々に恵まれる確率は、ガンジス川の砂の量と、それをすくって爪の上にのせたぐらいの比率ではないでしょうか。
訳者にとって最も怖いのは独善だ、と私は考えています。
柔軟性に欠ける私など、ともすれば自分に都合の良い方向にばかり流れがちですから、これを打ち砕いてもらえるのは、この上ない幸せです。
終わりのない戦いですが、いつの日か、気がついたらこんな所まで来てた!と言えるよう、またそれがどなたかの役に立てるよう、精進していきたいと願っています。
(了)
仏→日 逐次通訳と翻訳(上級)クラス受講生
|
|
|
|