Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
 
 
 
HIVER PRINTEMPS ÉTÉ AUTOMNE
 
1 L'EI affirme avoir décapité l'otage japonais Kenji Goto.
(「イスラム国」 後藤健二の斬首を断言)

「これは野蛮なテロ行為であります。このテロ行為に対して私は極めて強い怒りを覚えます。」と安倍信三首相は明らかに感情を高ぶらせ語気を強めた。「私たちはテロリストたちを決して許しません。日本はテロと戦うために、テロリストたちを司法の場に引き出すために、国際社会と連携し責任を果たすことを断固として決意します。」と彼は続けた。(テキスト原文より)
今、同じテロリストによって何千年にもわたって守られてきた遺跡が破壊されています。憤りとともに悲しみを感じます。
現代日本 1036-1038
2 MOOC ou CLOM (MOOC または CLOM)

「誰もが知にアクセスすることができる、特に発展途上国においてそうなること、それがMOOC(大規模公開オンライン講座)の重要な哲学である。またMOOCは米国での学生たローンの一つの解決となるであろう。「誰もに役立つものだと主張しているが、そのようなものは存在しない。10万人がいてもなんの意味もない。彼等のことをしらないのだから。内容を考える前に対象となる受講生と教育的なこころざし定義する必要があろう。」とパリ政治学院教授で認識に係る技術とデジタル用途の専門家であるドミニク・ブィエ氏は批評している。
とはいっても、どの国も先進国のようにパソコン環境が充実しているのでしょうか・・・

歴史文化 1039-1041
3 Thomas Piketty : « Le retour des inégalités inquiète aux Etats-Unis »
(トマ・ピケッティ:不平等の再来をアメリカは懸念)

今、日本でもベストセラーとなっているフランスの経済学者ピケティ氏へのインタビュー記事です。
質問:あなたがご自身の本の中で説明されている長期的な傾向について、あなたは5年さらには10年前に書くことができたのではありませんか。その時であれば、米国でこれほどの反響があったと思われますか?結局、金融危機の直後はうってつけの時期ではなかったのですか?
ピケティ氏:この本が、10年前であればどのように受け取られていたかを知るのは難しいとしても、実際、この本は、この問題が特に米国で強く訴えかけることとなる時期に出版されています。これはさほどほとんど人の口端にのぼってこないことですが、わたしが同様にうれしくおもっているのは、この本が英語に翻訳されたことによりヨーロッパレベルでもまた、議論を始めることが可能となったことです。
世界に問いかけようとしているピケティ氏。でもフランスのある人からはピケティ氏の理論は「郡レベルのマルクス主義」だとの批判があるようです。
政治経済  1042-1044
4 ҪA PLANE POUR LE DRONE FRANÇAIS.
(フランスの無人機は順調


何万キロにもわたって国内いたるところに張り巡らされている電線の点検のため、鉄橋や線路を点検するため、詳細な画像を手に入れようとフランス電力会社やフランス国鉄は空飛ぶロケット、ドローンに夢中。
人件費削減?操作が手軽?つい最近、日本ではドローンがとんでもないところに落ちましたよね。まさに時の話題となりました。

科  学 1045-1047
5 Riss : « Tout le monde n’est pas obligé d’aimer “Charlie”. »
(誰もが Charlie を好きになる必要はない)

シャルリ・エブド社に押し入ってきたテロリスト、大量殺戮の中で生き残った人物がいう。
誰でも「私はシャルリではない」と言う権利はあります。問題は理由が正当化そうでないかということです。もしその理由がテロリストを擁護するためであるとすれば、それは私には悪いことのように思います。次いで、私たちは民主主義の中で生きています。だれもがシャルリを好きになることを強要されはしません。
社会事象 1048-1050
6 L’archipel des volcans. (火山列島)

2014年9月27日、御嶽山が噴火した。
この山は日本列島にある100の火山のうち、火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山47山に入っていました。それなのにどうして噴火を予知することができなかったのかのでしょうか。
火山学者は、「後でなら、あの振動が噴火の前兆だと判断できるのだが。」とのコメントをだしています。最近また噴火が起きました。今度は鹿児島県屋久島町口永良部島の新岳(標高626メートル)で、2015年5月29日午前に噴火がおきました。2011年の東北大震災で地殻構造が大きく変わったとも言われていますが、火山列島日本、太古から遺伝子に受け継がれてきた温泉文化、どう折り合いをつけて生活していくのでしょう?
現代日本  1051-1053
7 Comment dénicher les prodiges de demain.
(明日の神童をいかに掘り出すか。)

パソコンを利用して、無料で高等教育を受けることができる。それを利用した3名の優秀な生徒がこの講座のメリットについて証言している。モンゴル、インド、パキスタン出身の彼らが出会った講座とはどのようなもので、家族は彼らの将来が開けることをどう受け止めているのでしょうか。
歴史文化 1054-1056
8 Thomas Piketty : "En période de récession, augmenter les impôts comme l’a fait Hollande, c'est catastrophique."
(トマ・ピケッティ「景気後退期にオランド大統領のように増税するのは破局的だ」。)

それは大惨事
トーマス・ピケティ著「21世紀の資本」がベストセラーになったことで、専門家内での議論にとどまっていた「不平等」の実態や仕組みが世で問われるようになってきた。現実にある「不平等」の仕組みをしって、さあ何ができるのでしょうか?なにをしなければならないのでしょうか?なにかをするのは政治でしょうか?個人なのでしょうか?
政治経済 1057-1059
9 Drones : le grand embouteillage. (無人機は大雑踏)

ドローンは無人飛行機、遠隔操作で飛行する物体なのでドローンが空中で衝突しても問題はない。でも物体は落下する。その下には民家や農場や学校がある。これが一大事なのだ。さらに空中でぶつかったものが旅客機だったり有人機だったりするとこちらも大惨事を引き起こす。表に出てきていないドローンの事故はどれくらいあるのだろうか。ワシントンポスト紙が情報公開法(loi sur la liberté d’information, qui oblige les agences fédérales à divulguer des documents à quiconque en fait la demande)の枠組の中、要望書を提出した。さてその回答は?
科  学 1060-1062
10 A-t-on le droit de ne pas aimer Charlie Hebdo ?
(Charlie Hebdo を好まない権利はあるか?)

風刺画家、ジャーナリスト、知識人もしくは一般市民が、シャルリ・エブドの編集方針に対して疑義を示したことが理由で後ろ指を差されている。この数人、表現の自由への賞賛が絶頂に。
それって何か変じゃない?
最近、日本の国会でも『「表現の自由」に関わることだ、とか「民主主義」の原則として』という言葉が飛び交ってますが、「表現の自由」の背景にモラルがなければ、それは自由ではなく、また「私はシャルリではありません。」という自由がなければ、それもまたおかしなことです。
社会事象 1063-1065