Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
 
 
 
HIVER PRINTEMPS ÉTÉ AUTOMNE
 
1 Fin de criée à Tokyo. 
現代日本 1279-1281
(東京の卸売市場の終り)
東京観光のメッカの一つ
築地は魅力的である。築地市場は、東京で最も多く訪れられる観光地の一つである。有名なマグロのセリは、2009年当局が入場を制限しなければならないほど高い人気がある。この市場での取引は度を越えた総額に至る可能性がある。2013年、その年の初セリで、鮨レストランチェーン「すしざんまい」が222キロのマグロを138万€という記録的額高値で競り落とした。
★どこの国にいっても「市場」は面白い。活気がある。でも市場はその国の「食の安全」に責任がある。
築地市場の問題はどうなっていくのだろうか。テレビで耳にする「市場長」という役職、その人たちが異動していく役職の重要性を知るにつけ、それだけでも東京都にとって市場は重要なのだろうと想像できるのだが。
2 “Le chat ne nous appartient pas, c'est nous qui lui appartenons”
科学 1282-1284
( ネコがわれわれに仕えるのではない 我々がネコに仕える。)
ネコは本当にペットなのか?
イヌとは反対に、ネコの繁殖は多くないという限りにおいて、ネコは完全にペットではない。ネコはむしろなついた動物である。ネコは基本的には単独の捕食者のままである。そして、ことに偶然に左右されることが少ない状態で餌があり、自分が満たされることを欲する信じがたいご都合主義者なのだ。確かに、ネコは慣れる術を持ち合わせているが、そこには限度がある。要するに、ネコにとっての心地よさと餌へのメリットがあれば、ネコは別の動物(例えば人間)の存在を受け入れることができる。人間はネコの環境にとって好ましく、重要な構成要素の一つである。。。。
★ この辺まで読むと、ネコと一緒に暮らしている人の意見は分かれるようだ。
 「だからネコはいいのよ~」
 「いえいえ、我が家のネコはそんなことない!」と。
3 Scientifiques et fonctionnaires refusent d'être bâillonnés par Trump.
政治経済 1285-1287
( 科学者と公務員 トランプに黙させられるのを拒否。)
話すことを禁止する?環境保護庁と農務省さらにナサの行政官が公式ツィッターのアカウントを発信し、科学者による大規模なデモの準備をしている。
トランプ体制は国立の各局・庁による発表を邪魔なものとして大々的に一掃する決定をくだした。
その中には気候変動に関するデータも含まれているようだ。
★歴史にある、中国やロシアの粛清を思い出す。あってはならないことだ。でもネット情報だけに振り回されるのも考えもの。真実はなんなのかを見極め、考える習慣をもちたいものだ。
4 « Je ne suis pas anormal, je ne sors juste plus ».
社会事象 1288-1290
(異常ではなく、もう出かけないだけだ。)
★ ひきこもりっていったいなんなのだろう。。。
専門家たちはひきこもりを一次的なものと副次的なものとに区別している。副次的なひきこもりは精神的、肉体的なハンディを患っている人たちで、彼らが閉じこもることはそれで説明できる。一次的ひきこもりは狂人でも障害があるわけでも病気なわけでもない。「私は常に落ち込んでいたけれど、統合失調症もしく躁鬱病でもありませんでした。もしくは他になにがあるでしょうかね。」と現在、心理学者に相談しているルカは説明する。「私は異常ではありません。もはや外出しないだけなのです。そして私は外出したくないのです。」。
5 Les 176 premiers émojis entrent au musée MoMA de New York.
歴史文化 1291-1293
(初期の絵文字176点がMoMa入り。)
日本のNTTドコモによって作られた絵文字がかの有名なニューヨークMoMA(ニューヨーク近代美術館)のコレクションに加えられたという。
ところで、この絵文字は言語なのか?すでに辞書にも登場しているようだが。。。
エジプトの象形文字と似ているとも言われているが、抽象概念の表現が困難であり、背景にある文化によって同じ「絵」が違った意味をもつという。
6 Le marché aux poissons de Tsukiji, un ballet pour initiés.
現代日本 1294-1296
(築地魚市場 玄人筋の駆け引き。)
海水とタバコと血の匂い
セリ場になじみの匂いである。この市場でその日のマグロの相場が決まる。漁師が捕獲し、卸し業者がセリを行い、仲買人が間に入って、小売店へ届き、そしてレストランや家庭の食事にのぼる。
世界の魚介類が集まるこの市場は先端に辿り着くまでに複雑な組織を作り上げている。基礎の部分が安定しないと魚介類の供給にも影響がでるのでは?
7 Les chiens distinguent mots et intonations… comme les humains..
科学 1297-1299
(イヌはヒトのように言葉と抑揚を聞き分ける。)
犬に話しかけると意味とイントネーションでは脳の違う部分が反応するという。その部位は人間と同じという結果がMRIを使った研究でわかったという。人と犬の歴史は長い。その歴史の中でともに作り上げてきた関係があるのかもしれない。ただ、犬はMRIに入ってもおとなしくするようにさせるしつけができる。だからわかったことがある。そのようなしつけができず、研究対象とならない動物、たとえばネコなどはどうなのだろう。人間の言葉の意味とイントネーションはまったく関係ないのだろうか。調査できた犬についてわかったことでしかないようにも思う。
8 Donald Trump en guerre contre les journalistes.
政治経済 1300-1302
( ジャーナリストと交戦状態のドナルド・トランプ。)
トランプがメディアを攻撃すればするほど、メディア媒体の売り上げが増加していく。
今、CNNを含めNPOによって制作されている雑誌も通常の売り上げに比して数倍の値になっているという。攻撃されたメディアはトランプへやり返し、さらなる売り上げを獲得していくことになるだろう。
もっと報道すべきものがあるように思うのだが。
9 Hikikomori : Comment se soigner ?
社会事象 1303-1305
(引きこもり:どう治すか?)
社会参加せずに生きていく、ひきこもる本人もきついかもしれないけれどその家族も苦しみがある。日本の引きこもり数はかなりの数になるようだ。
彼らとその家族にどんな助言が必要か。
‐ひきこもる原因を理解できるよう支援し、外にでる方法を探す。
‐自分を愛すること、自分を好意的に見る視点を学ぶこと。
‐自分に信じられる気持ちを強くもち、新たな社会的経験に努力すること。
10 Emoji, l’autre langue des signes.
歴史文化 1306-1308
(絵文字:もう一つの記号言語)
絵文字がUnicodeに入ったことで世界共通の記号(絵文字)となる。言語を越えて、見た瞬間に理解し感情を共有することができる。この絵文字が文字3000年の歴史にとって代わることができるのか。確かに便利である。携帯を使用する多くの国で80%近くの人たちがこの絵文字を利用している。人と対話をする時、言葉はたった7%、声が38%、それ以外のもの、語っている時の雰囲気や話し方が55%で、相互理解が成り立っており、そこに絵文字が入り込む余地があるとの研究があるようだ。