|
ブルターニュ公国の古都
ヴァン ヌVannes
現在のブルターニュの中心都市はレンヌだ。ブルターニュ公国の首都としてはナントが有名だが、最も古い都はヴァンヌらしい。9世紀ごろブルターニュを征服したフランク王国が、ヴァンヌの土豪ノミノエに公位を与えて自治を認めたのがブルターニュ公国の起こりだと伝えるが、おおやけには初代ブルターニュ公アラン1世の治世は10世紀半ばで、彼はナント家の出だからノミノエは伝説に過ぎないのかもしれんな。
今回の旅でここをブルトンの国への入り口にしたのは、そうした古都の風情に期待したのと、この町にモルビアン考古学博物館があるからだ。駅前のカフェで腹ごしらえしてから出かけよう。
昼食はフランス人のランチの定番ステーク・フリットにした。塩コショウだけでいいかげんに焼いた硬いロース肉とフライドポテト、サラダ、パンというあれだ。印象は、ステーキを食ったという実感がわかないくらい質素なものだよ。
駅のエイビスで借りた車は最新型のプジョーのコンパクトカーだった。実は初めてのフランス旅で借りた車がクラッチはつながりにくいわ、減速時に少しでもクラッチを切るタイミングを逃すとすぐエンストするわで苦労したのだよ。それで前回のオックの国の旅ではオートマティックのアウディクワトロを奮発したのだが、これが7日間で666ユーロもした。任意保険込みだと軽く10万円を超える値段だよ。で、今回またマニュアル車にしたのだが、乗ってみたらとても運転しやすい。これで6日間借りて130ユーロちょっとだ。最初の旅のときのはありゃ相当なポンコツをつかまされたんだな。
|