Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
カルナック 古墳の隣の古墳ホテル エルドゥヴァン 危ないぞ! 海辺のレストラン
はじめに
やっぱりフランス旅は
いきなり面白い
ブルトン
またはケルトの国
メガリス Megalithes
ブルターニュ公国の古都
小さな海 
―mor bihan―
メガリス研究発祥の地
地の果て Finistere
ブルトンの村・建築
ブルターニュの最深部
―フィニステール北岸―
谷の町モルレー Morlaix
パリに戻ってさらに考えてみた
海辺の海鮮レストラン

オーベルジュのレストランは月曜が休みだというのでこの日の夕食は外でとることになり、やっぱり海鮮でしょうということでキブロン半島の付け根の海辺の町プルアルネルPlouharnelまで出かけた。ロンドセのドルメンがある場所だ。初めての土地でも旨いものを嗅ぎ出す勘には自信があるので、町なかを少しうろついた結果、店内が明るくてもうすぐ満席になりそうなサン・ブノワLe St-Benoitというブラッスリーに決めた。入り口がバーで奥にレストランがあり、民宿も営んでいる店だ。ずっと鼻歌を歌い続けている陽気なおやじがせかせかと注文をとって回っている。以前トゥルーズで食べてすっかり気に入った海鮮の盛り合わせプラトー・ド・フリュイ・ド・メールplateau de fruit de merを頼んだのだが、トゥルーズのよりボリュームがすごい。爪のでかい大きな蟹にアカザ海老、甘エビを太らしたような小海老、生牡蠣にハマグリ、つぶ貝、ガンガラのような巻貝のてんこ盛りだ。小海老は数えてみたら80匹乗っている。生の貝類以外は塩茹でしただけで、レモンを絞ったりマヨネーズをつけたりして食べるのだがさすがに食いきれなかった。これでトゥルーズの半分ほどの値段だから安い。でもこれに名産のオマールが乗るととたんに3倍ぐらいに跳ね上がるのだから、地のオマールというのは志摩産の伊勢海老ぐらいの値打ちがあるんだわ。

せっせと食べていたら道に面した大きな窓から中を覗き込んでいる家族連れがいる。よく見たら前夜スー・ボワで同宿だったドイツ人らしい家族連れだ。彼らも夕食の店探しらしい。にやっと笑って「旨いよ」という合図に親指を立てて見せたらうなずいて入ってきた。ここで気がついたのだが、ほかのテーブルでもドイツ語をしゃべっている客が多い。フランスの宿をネットで検索していると、リゾート地のホテルやオーベルジュにはたいてい繁忙期料金があって、バカンスシーズンには高く設定されている。それがだいたい8月いっぱいから9月の2週目ぐらいまでで、それ以降はぐっと安くなるのである。フランス人のバカンスシーズンが終わったころに締まり屋のドイツ人がバカンスにやってくるというようなパターンがあるんだろうか?