Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
 
 
 
HIVER PRINTEMPS ÉTÉ AUTOMNE
 
1 

Tremblements de terre à Kyûshû.(九州で地震)

現在日本  1188-1190
Eau, vivres, évacuations : les urgences multiples après les séismes de Kyushu, au Japon

Sur le terrain, les risques restent importants. « L’activité sismique ne montre aucun signe de ralentissement », a averti Gen Aoki, directeur du département de suivi des séismes et des tsunamis à l’agence de météorologie, qui a rappelé que les multiples répliques pouvaient faire s’effondrer de
nouveaux bâtiments fragilisés par les séismes. Il a également évoqué le risque de glissement de terrain, accru par les pluies de la nuit de samedi à dimanche. Il a appelé à la plus grande prudence.   
…現地では危険は大きいままである。「地震活動が減じる兆しは全く見受けられません。」と気象庁の青木元・地震津波監視課長は警告し、多くの余震が地震によって脆弱になっている建物を新たに崩壊させる可能性がある。…
この
nouveauxbâtimentsにかかる形容詞だから「地震で脆弱化した新築の建物が崩壊」となりますね。
2  La plus grande fuite de l’histoire du journalisme.
(ジャーナリズム史上最大の情報流出)
政治経済  1191-1193
パナマの法律事務所モサック・フォンセカの内部資料1150万点の調査
その中には、税金逃れの実態やモディリアーニの作品「杖をついて座る男」の持ち主も。。。)

3  LA FRANCE SANS NUCLÉAIRE CEST POSSIBLE !
科学  1194-1196
(フランスは脱原発できる !)
風力、太陽光、水力、これらの再生可能エネルギーだけで今から2050年までにフランスのエネルギー需要全体を捻出するのは可能なのか。
以外ですが、それが可能だとのデータが蓄積されているようです。
ではなぜフランスは原発大国なのか?
それらのデータは確証のあるものなのでしょうか?
4  Réforme de l'orthographe (1) 歴史文化  1197-1199
(綴り方改革 (1))
2400以上の単語がそれに関係する。「u」そして「i」の上にあるアクサンシルコンフレックスはもはや義務ではなくなる。
"Maîtresse" は "maitresse″となり、s’entraîner" は"s’entrainer"に"coût"は "cout"に "paraître"は "paraitre"となる。
でも、devoirの過去分詞のdûのアクサンシルコンフレックスは温存される。mûrも変わらない。murと混同することはないのに。

5  « T'es belle pour une Noire ! » 社会事象  1200-1202
(黒人にしては美人だ!)黒人にしては美しい
(本文)「君は黒人にしては美しい。」。先日、私はこの種の指摘に出くわすとうんざりすると話してくれた女友だちと議論した。この種の表現はソーシャルネットワークでも日常会話にでも確認する。この発言の不合理さを超えて、言外ににおわせている問題に自問する必要がある。

このテキストは2016年のフランスのサイト「zep」の記事。いまだ残る人種差別。
「君は白人なのにきれいじゃないね。」。これも差別かな?
6  Le Japon va-t-il vraiment supprimer les sciences humaines à l’université?
現代日本  1203-1205
(日本は本当に大学の人文系を廃止するのか?)
社会で即役に立つ学問って何?
学問は有用な労働力となるためのもの?
いずれの学問も社会に貢献しているはず。技術系や物理化学系だけが重要視され、それらの学部の補助金を優遇するという文科省。なにか間違っている。。。
7  Le lanceur d’alerte des « Panama papers » explique pour la première fois sa démarche.
政治経済  1206-1208
(『パナマ文書』内部告発者 自らの取り組みを始めて説明。)
(本文)パナマ文書の告発者が、初めて自身のあゆみを説明する。
私たちは現在までパナマ文書のもとになった神秘的な告発者のことを全く知らない。唯一わかっているのは彼が南ドイツ新聞ジュートドイチャー・ツァイトンクの記者たちと安心してコミュニケーションをとるために使用している「名無しのジョン」という偽名だけである。この名は英国系の行政用語で匿名の人物を指し示すため頻繁に使用される名前である。
で、彼の目的はいったいなんだったのか?
8  LA FRANCE SANS NUCLÉAIRE CEST POSSIBLE ! (2). 科学  1209-1211
(フランスは脱原発できる ! (2))
ほんの数年前までは、この発言は挑発的言動と受け取られかねない状況だった。
しかし、科学的データを最適化して得られた解答によると、フランスの脱原発は可能だという。
でも原発は利用しなくとも存在だけでコストがかかる。
原発大国フランスの決断は?  
9  Réforme de l’orthographe (2). 歴史文化  1212-1214
(綴り方改革 (2)
正書法には難儀することもあるのだけれど、なくすと言われればそれに抵抗する!

綴り方テスト(全8点) 5~8点(86%) 0点(18%)
5~8点 89%(女性) 94%(大学卒業) 97%(管理職)
0~4点 17%(男性) 21%(50歳・60歳男性) 25%(失業者)
30%(中学卒業)
10  «J’ai été amenée par le regard des autres à me positionner comme noire»
社会事象  1215-1217
(自分を黒人と意識させたのは他人の視線。)
裕福な家庭に生まれた黒人であれば、フランス社会で成長しても幸せなのか?
メディアは黒人への差別は社会的差別だという。黒人社会が生活する地区、生活レベルが問題なのだと。しかし、実際に差別を受けている人たちは、それだけではない、そこに人種差別が加わるのだという。
なんとも忌まわしい歴史的事実であるが、それを支えた思想の一つがかの有名な三権分立を唱えたフランス啓蒙思想家であったこと、そこに思想というもののもつ重要な役割があったことも忘れてはならないと思う。