Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
 
 
 
HIVER PRINTEMPS ÉTÉ AUTOMNE
 
1 Pina Bausch  (ピナ・パウシュ)

舞台芸術の新たな方向性を示した振付家、ピナ・バウシュが鬼籍に入る。
14歳からエッセンのフォルクヴァング芸術大学で学び、18歳で首席卒業後、国費交換留学生としてニューヨーク、ジュリアード音楽院舞踊科に入学。1962年に母国に帰国し、フォルクヴァンク舞踊団でソリストとして活躍。振付を開始し、1969年には芸術監督に就任。
「踊りは特別な技術だけではない。」と彼女は語っていた。その彼女が求めた踊り(ダンス)とはどんなものだったのだろうか。
歴史文化 357-360
2 Airbus  (エアバス)
 エアバスが120億ユーロと見積もられるこの花形プログラムA380機の引渡し時期の変更をするのは実際三度目である。最大顧客のエミレーツ航空によるとA380機の引渡しはエアバスの親会社EADS(欧州航空防衛宇宙会社)によって知らされた新たな日程として10ヶ月先となる可能性、新たな遅れとなった。この遅れは本来の予定より2年近くの遅れとなる。
A380機の注文のうち3分の1弱に相当する43機(定価で約130億ドル)を発注したデゥバイを本拠地とする航空会社エミレーツのティムクラーク社長は「エミレーツはA380機の納期予定がさらに10ヶ月遅れるとの情報を得た」と述べ、これによりエミレーツ航空が第1機目を受領する時期は2008年8月になる見込みである。

どうして遅れているのかな?
社会事象  361-363
3 La crise alimentaire et la sécurité du Japon.  
 (食糧安全保障)

昨年世界中で記録された穀物価格の大幅な突然の急騰が、すでに食糧危機に陥っている発展国にさらに襲いかかっている。また日本の食料自給率は1961年70%、1998年40%、2006年39%に落ち込んでいる。この状況の中、世界的な食料価格の高騰は日本経済に重大な影響を与える。
現代日本  364-365
4 L’océan et l’augmentation du dioxyde de carbone.
 (海洋酸性化)

大気中に二酸化炭素を排出することでひき起こされる地球温暖化、その影響が地球に大きな問題を生じさせている。しかし、あまり気にされてこなかったことが今現実問題として確認されている。それが二酸化炭素排出量の上昇に伴って生じている海の酸性化である。 海洋で何が起こっているのか。。。

科  学  366-369
5 Nucléaire : le grand retour - L'Europe sort de l'hiver nucléaire. (原子力発電への回帰)

フランスは原子力発電部門で世界チャンピオンである。それを支えている3つの柱が、
CEA 原子力庁
Areva アレヴァ 国際的に事業を展開するフランス原子力産業 複合企業でフランス共和国の持ち株会社
EDF フランス電力公社
である。
地球温暖化の影響を考えると、化石燃料よりも、価格高騰するガスや水素よりも、原子力はクリーンで安価で安全なエネルギーと考えることができるのか。
政治経済 370-372
6 Merce Cunningham, danseur et chorégraphe américain.
(マース カニングハム)

マース カニングハムがニューヨークの自宅で7月26日日曜日90歳で亡くなった。彼は振付を造形美術や音楽と肩を並べる純粋な技術・芸術として認めさせた。「最も偉大な人物であった。」とVal-de-MarneのBiennale(ビヤンナーレ)ダンスのディレクターMichel Casertaは単純なコメントを述べた。
歴史文化 373-375
7 Tout ce que vous voulez savoir sur la sécurité aérienne.
(空輸の安全)

2009年6月1日、エールフランス447便が大西洋上に墜落した。しかし先週末フランスの海外渡航の中心シャルル・ドゴール空港とオルリー空港には何万もの人々が搭乗手続きを行っている。大事故があったというのにいつもと変わらぬ光景である。
しかし、理由はともあれ墜落事故が起こるとほぼ全員が死んでしまう航空機である。しかしだからといって飛行機を利用せずに海外へとなると莫大な時間と金がかかる。より安全に飛び立つためには??
社会事象 376-378
8 La crise alimentaire et ses conséquences pour le Japon.
(食糧安全保障)

エネルギー(石油・石炭)問題
石油が枯渇するということではなく、地球温暖化対策として二酸化炭素を削減する⇒新たなエネルギーの開発。ここで登場したのがバイオ燃料である。
このバイオ燃料、サトウキビやトウモロコシからも作られる。二酸化炭素の排出量が少ないならいいことではないかと思うのだけど、これらをモノカルチャーするとなるとほかの食料栽培が削減されることとなる。さらに家畜飼料は激減する。家畜飼料の大半を輸入に頼っている日本にとっては大変なことがおころうとしているのだ。
現代日本 379-381
9 Déclaration de Monaco.  (モナコ宣言)

地球の海洋生態系に対する酸性化の被害を防止するためには、二酸化炭素(CO2)排出を急激に減らす必要があると警告
各国の海洋科学者ら150人以上が 前年10月にモナコで開かれた国際海洋シンポジウムの成果を政策立案者への提言としてまとめたものを30日、フランス南部ニース(Nice)で発表。
海水の酸性化は既にサンゴ礁の生態系に大打撃を与えていること、これが人類にも大規模な影響を連鎖的にもたらすことになると警告。。。
科  学 382-384
10 Les "anti" ont-ils perdu la bataille de l'opinion ?
 (原子力発電反対論)

グリーンピースフランスの代表によると、フランスが原子力を他国に売るのは考えなしだ、温暖化ガスを削減するために必要だとの論理も正しくない。
地球温暖化をやめるためにはエネルギー消費を減らせばいいとのこと。
それは間違いない。でも米国人が今の生活を確保しようとすること、発展国がこれからの快適な生活を手放すものかと経済成長をとげようとして二酸化炭素を大量に放出するのを阻止することは難しい。
政治経済 385-387