Ecole de français du Kansai -Traduction, Interprétariat, Guide-
 
 
 
HIVER PRINTEMPS ÉTÉ AUTOMNE
 
1 Présidentielle française : Une étoile est née, vraiment ?

[スターが誕生したって、本当?]
フランスの新大統領マクロンは世界中からの期待を一身に受けているようだ。この人気の原因にブレクジットやアメリカ大統領選挙の影響があることはいうまでもない。フランスではFBやWebからの影響は米国・英国に比して少ないという。「使っている人数が少ないのだ。」。ここまではいいとして、このテキストがそのあとに記載していることがまたおもしろい。フランスでは非専門的なサイトに比して専門的なサイトは2倍多く閲覧されている。米国は半々なのに。。。というのだ。そして最後に「フランス人がフランス語で書いてことを米国人はわからないのだ。これはめでたい。そのままでいてくれ!」。。。と続く。
政治経済 1309-1311
2 L'ÉLABORATION DU SAKÉ-NIHONSHU 

[酒-日本酒の醸造]
Le riz doit être soigneusement préparé pour pouvoir être fermenté par la suite d'une part, mais aussi pour pouvoir cultiver le koji, champignon microscopique permettant de se passer de maltage en transformant les sucres complexes en sucres simples.

日本酒製造をフランス人に説明する時、「モロミ」「シュボ」「コウジ」といった日本酒製造独特の工程や用語を理解するためにビール製造やワイン醸造での工程が引用される。ところがこちらは日本人には馴染みが少ない。日本語に訳していく時に戸惑うところである。さてどうしよう??

現代日本 1312-1314
3 Le Canada ouvre la voie à la légalisation du cannabis.

[カナダはマリファナ合法化への道を開く]
ジュスティン・トルドーが掲げた選挙公約、嗜好目的でのこのドラッグの吸飲・所有が7月1日以降合法化されるようだ。
ジュスティン・トルドーによると、大麻の吸飲を合法化し規制することで、「子供たちの手に入ること、犯罪組織の手に利用されること」を防ぐのことだ。
すでにいくつかの国では大麻が合法化されている。これについては懸念の声があがっているようだが。。。
大麻撲滅のための国家予算もかなりのものであるらしい。
社会事象 1315-1317
4 L'ordinateur triomphe sur l'humain au jeu de Go... et passe à autre chose.

[コンピューターは碁で人間に勝ち、、、ほかに向かう]
人工知能アルファ碁が人間に勝利し新たな挑戦へと向かうという。これはもはや人間が人工知能に勝つことはないだろうと宣言しているようなもの。今後人工知能は、人間が直面する最も複雑な問題、特に医療分野の問題を解決するためのアルゴリズムの開発に挑んでいくことになるだろう。とアルファ碁の生みの親であるディープマインド社は語っている。
なんとなく複雑な世の中になるような気がする。
科学 1318-1320
5 Au Quai Branly, un autre Chirac.

[ケ・ブランリー美術館にもうひとりのシラク]「コレーズ川よりもザンベジ川により近い」。この冗談は、ジャック・シラクの右派の友人たちから出たものだが、彼の嗜好を形容するためにこれほどぴったりとくるものはないようだ。10年前、シラクが望み、創設したこのケ・ブランリ美術館でシラク大統領の下2002年から2004年まで文化大臣を務めていたジャン‐ジャック アイヤゴンによって推敲された展示会、アイヤゴンがこの心の内に秘めるものについて詳細に説明する。
ビールの愛好家で子牛の頭を好み、テレビの前でトレーニングウエアを身に着けサッカー観戦するというポピュリストイメージを利用するために長い間隠されていた情熱。

シラクの新たな一面が見えるテキストでした。
歴史文化 1321-1323
6 Commission Attali, Rothschild, Bercy, Elysée…L’Ascension Fulgurante du “Président Macron.”

[アタリ委員会、ロスチャイルド、財務省、大統領府、、マクロン大統領 あっという間に台頭]
アタリ委員会の副報告者であったマクロン。アタリはマクロンを発見しフランスだけでなく世界を馳せる男に育てたのは自分だという。アタリはマクロンを高く評価している。このアタリの発言を本紙は、「彼にしては控えめな発言」とコメントをしている。
アタリってどんな人物なんだろう。かなり傲慢?
政治経済 1324-1326
7 Origines du saké  

[酒の起源]
日本の酒の起源は3世紀に遡るという。おそらく米作りとともにはいってきたのであろう。中世になると寺院や神社が酒作りを始める。この時期に近代酒作りの基礎がつくられた。江戸時代初期は京都や大阪に近い伊丹や池田で酒作りが行われ、この時の酒は「モロハク」といい江戸で大発展を遂げる。江戸中期になると欧米人も日本の酒作りに興味を示し、この時期に今の酒と同じものが作り出される。
酒作りは杜氏の技量が酒の味を大きく左右する。現在は科学も進み酒作りでの失敗は少なくなっただろうが、同じ味のものを魅力にかける。人の経験と勘はすてたものではないと舌が教えてくれる。
現代日本 1327-1329
8 Pourquoi Terra Nova veut légaliser le cannabis.

[テラ・ノヴァはなぜマリファナの合法化を望むか]
麻薬禁止のためにかける膨大な国家予算。それに比して麻薬を合法化し、麻薬を国の専売にすることで国家予算にかなりの収益があがるという。
麻薬って個人に与える影響とは本当のところどうなのだろう?たばこと同じ?合法化して問題ないのだろうか?
政治経済 1330-1332
9 "L'intelligence artificielle va être un énorme tsunami."

[人工知能は巨大な津波になる]
機械が考えるようにするために人間がプログラムを作ってきた時代から、機械が自分で考えるようにプログラムを書ける時代へと変わっていく。機械は考える根拠とするデータは人間が記憶することなど到底不可能なビックデータである。ある人の嗜好を記憶したデータから、今日のメニューをコンピューターが選んでくれる。それってどうなのだろう。
科学 1333-1335
10 Aillagon : «Au départ, Chirac n'était pas un collectionneur d'art lointain.»

[アイヤゴン 「当初、シラクは遠隔地の美術の収集家ではなかった」]

「人は火山の上で踊っているようなものだ。自分の家が燃えているのによそを見ている。」とシラクは言う。いつ爆発するかもわからない火山の上で踊っている場合ではないのです。足元をみなければ。
燃えているのは自分の家なのです。そこを見ないで外を見ていてはいけないのです。
シラクは多様性が存在することが重要なのだと考えた。西欧だけが優位にあるのではないと発した稀有な大統領なのかもしれない。

歴史文化 1336-1338