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4. フランスのチーズE
⑳ Époisses , Bourgogne , AOC 1991 , AOP 1996
エポワス:牛の無殺菌乳、PMCL、乳脂肪23%以上。直径10㎝、高さ3.5㎝、重量300g。
熟成の初期には週2回塩水で洗い、3週間目からは毎日ブルゴーニュのオー・ド・ヴィー・ド・マールを混ぜた塩水で洗う。オレンジ色の表皮。きめ細かなクリーム状で強い香りと風味。ウォッシュタイプの最高峰と言っていい。
ブリヤ・サヴァランが「チーズの王」と呼んだこのチーズ、ナポレオンがこよなく愛したことでも知られるが、1950年代に一時消滅しかけたことがある。最後の生産者が廃業した後、このチーズの消滅を惜しんだひと組の夫婦が1957年に製造を再開し、現在の生産者数は300軒を超えている。
ナポレオンが好んだというこのチーズの独特の香りにかけたフランス艶笑小話が伝わっている。「3時間しか眠らないはずのナポレオンが珍しく朝寝坊した。側近が起こそうとして好物のエポワスを鼻先にもっていったところ寝ぼけたナポレオン、『ジョセフィーヌよ今宵はもう勘弁してくれ』」
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エポワス
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